シーマンシップ

荒天帆走

ヘビーウェザーセーリング – 船のデザイン

ヘビーウェザーセーリング第7版の Part 1 では、荒天タクティクス以外に荒天に強い船のデザインや構造について、一つの章を割いている。そのなかで、「へーそうなの?」とか「マジかよ」ってなった記述がいくつかあったので取り上げてみる。最初に一...
荒天帆走

ヘビーウェザーセーリング第7版

荒天帆走のバイブル、「ヘビーウェザーセーリング」は、英語版では第7版が最新で、舵社が1981年に出した日本語版の底本となった第3版からは、内容も構成も全面リニューアルしている。因みに同書は、アドラードコールズ氏がご自身の経験と共に、多くの極...
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小型貨物船の操船術

大阪の海遊館の前のデッキから港を見ていると、丸一日いても飽きる事が無い。とりわけ、小型の貨物船が、タグの助けも借りず、少数の乗組員だけで離着さんする様子は職人技で、ヨットの操船にも参考になることが多い。まず、これは海遊館の専用水運搬船。水族...
荒天帆走

Kaorin V のシュラウド切断は結局理由がわからず

「荒天のタクティクスは辛抱さんのYoutubeから学ぶ」から続く辛坊さんの太平洋横断の往路で、アッパーインナーシュラウド(D2)が切断した件、何か手がかりが得られるかと思って、Youtubeで公開された「69日間の航海日誌」を全部見たけれど...
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ちょっとマニアックなスプライス

ちょっとマニアックなスプライスに挑戦してみた。しなやかでメインシートに好適という触れ込みで買ったロープが、逆に言うと腰が無くて、うちの6:1パーチェスのメインシステムと相性が悪く、3連のブロックが頻繁に絡む。しばらく我慢して使っていたが、先...
荒天帆走

荒天時のタクティクスは辛坊さんのYoutubeで学ぶ

先日、古賀道明さんの、【ヨット「TSUYOTAKA」太平洋横断往復航海の記録】がKindle化された。勉強になることが満載でお勧めの一冊だ。同氏は、私より少し歳上で、大学でヨットを始められ、就職してから同僚と小型のクルーザーを共同所有、60...
荒天帆走

辛坊さんの太平洋横断とインナーシュラウドの破損

辛坊さんが、太平洋横断の快挙を達成された。まずはおめでとうございます。ところで、ご本人がTwitterで発信されたこの写真()を見て、おやっと思った。これは、D2(インナーシュラウドの下から2番目)のマスト側のターミナルで、図示するとここ。...
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来島海峡は西側がお勧め

来島海峡は難所で知られ、潮の流れによって左右の通行が逆になる、「順中逆西」ルールなどもあり、最初から避けている人も多いと聞くが、自分はわりあいしょっちゅう通っていて、別に怖いと思ったこともない。どうも、嫌っている人は、「順中逆西」ルールを難...
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どっちが避けるの?

SNSで、自艇が保持船として本船と行き会ったらどうするかとの問いに、いろんな人がいろんな回答をしていて面白かった。大勢は危ないから早めに避けましょうというものなのだが、VHFで呼びかける、ホーンを鳴らす、スターボと叫ぶ(これは冗談だろうけど...
シーマンシップ

風任せこそヨットの醍醐味では?

最近、クルージングに出かけるなら、マリーナなり海の駅なり、泊地は事前に確保してから行くべきだという風潮を感じる。陸の人の常識ならそうかも知れない。旅行に行くなら、普通は泊まるところは出かける前に確保するだろう。しかし、何月何日はどこ、その次...
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天測をもっとお手軽に ー サムナー法の活用

太陽や星だけを頼りに、何の目印もない大海原を自由自在に駆け回るなんて、何とロマンに溢れていることだろう。天測技術は人類が手に入れた偉大な知恵だ。しかし、過去にはシーマンシップ の重要部分を占めたこの技術はもう過去の遺物になりつつあるようだ。...
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浸水シミュレーション

外洋にいて浸水したら怖いだろうなあ。辛坊さんの本を見て思った。それでも辛坊さんは(いろいろ言う人はいるだろうけど)結構冷静に自分のできる事をできる範囲でされていたと思う。ただ、自分が同じような目に遭った時に、(後知恵も含めて)どういう対応を...