シーマンシップ

シーマンシップ*

野本先生がシングルハンドについて語ったこと

先月に引き続いて、こんどは野本謙作先生がシングルハンドについて語ったことをまとめてみる。 一人のほうが一番いい方法だとかこれが究極のヨットだとか、そういうことは私は言いませんけどね、一つのいいヨットの乗り方だということは言えますね…英語でセ...
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野本先生がシーマンシップについて語ったこと

春一番の季節がやってきた。「春一番」といえば野本謙作先生。在りし日の野本先生を偲びつつ、あらためて先生の著作や雑誌記事、講演録から、先生が常々おっしゃっていたことを抜き書きしてみた(出典は末尾に)。先生の言葉はどれも含蓄が深いが、とりわけ「...
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ボラードのお作法

寄港先で船を係船する場合、陸上のボラード(注)にもやいを取ることがあると思うが、これには決まったお作法(シーマンシップ)があるので書いてみたい。 最初に基本の「き」のさらに一歩手前からボラードにロープを結ぶ際に、とっくり結びなどをしてボラー...
シーマンシップ

ファーラー用にテーパードラインを作る

暑いですねー。こう暑いと外へ出ないでできる仕事をすることにして、テーパードのファーリングラインを作りました。 ジブファーラーのラインは太すぎるとドラムに詰まりやすいが、細すぎると手が痛くて引けないので、細めのラインを使って先端から10mだけ...
シーマンシップ

One hand for yourself, one for the ship.

「片方の手は自分のために、もう片方を船に!」 これは最も重要なシーマンシップだと思う。どんな時でも自分自身の安全確保は最優先であるべきだ。ただ、それにとどまらず、語順的に "for yourself" が先に来ていることにも注意すべきでは無...
シーマンシップ

ロープの投げ方

自分は大学ヨット部時代に厳しく言われたので、誰でも知っている常識だと思っていたが、どうもそういう訳でもないらしく、ドッキングの際に「そのロープを岸に投げて」というといきなりぐちゃっと掴んで投げて絡ませてしまうのを目にすることがある。 ロープ...
荒天帆走

ヘビーウェザーセーリング – ヒント集

ヘビーウェザーセイリングを読んでいて、気になったところにマーカーを引いたので、自分の心覚えのために抜き書きしました。 なお、自分用のメモなので、邦訳はかなりいい加減です。 緒言(サーノックスジョンストン) ・ストームトライスルなど無用。ソロ...
荒天帆走

ヘビーウェザーセーリング – 船のデザイン

ヘビーウェザーセーリング第7版の Part 1 では、荒天タクティクス以外に荒天に強い船のデザインや構造について、一つの章を割いている。 そのなかで、「へーそうなの?」とか「マジかよ」ってなった記述がいくつかあったので取り上げてみる。 最初...
荒天帆走

ヘビーウェザーセーリング第7版

荒天帆走のバイブル、「ヘビーウェザーセーリング」は、英語版では第7版が最新で、舵社が1981年に出した日本語版の底本となった第3版からは、内容も構成も全面リニューアルしている。 因みに同書は、アドラードコールズ氏がご自身の経験と共に、多くの...
シーマンシップ

小型貨物船の操船術

大阪の海遊館の前のデッキから港を見ていると、丸一日いても飽きる事が無い。とりわけ、小型の貨物船が、タグの助けも借りず、少数の乗組員だけで離着さんする様子は職人技で、ヨットの操船にも参考になることが多い。 まず、これは海遊館の専用水運搬船。水...
荒天帆走

Kaorin V のシュラウド切断は結局理由がわからず

「荒天のタクティクスは辛抱さんのYoutubeから学ぶ」から続く 辛坊さんの太平洋横断の往路で、アッパーインナーシュラウド(D2)が切断した件、何か手がかりが得られるかと思って、Youtubeで公開された「69日間の航海日誌」を全部見たけれ...
シーマンシップ

ちょっとマニアックなスプライス

ちょっとマニアックなスプライスに挑戦してみた。 しなやかでメインシートに好適という触れ込みで買ったロープが、逆に言うと腰が無くて、うちの6:1パーチェスのメインシステムと相性が悪く、3連のブロックが頻繁に絡む。しばらく我慢して使っていたが、...