ヘビーウェザーセーリング – ヒント集

ヘビーウェザーセイリングを読んでいて、気になったところにマーカーを引いたので、自分の心覚えのために抜き書きしました。
なお、自分用のメモなので、邦訳はかなりいい加減です。

緒言(サーノックスジョンストン)
・ストームトライスルなど無用。ソロの外洋レーサーでそんなものに煩わされるやつはいない。準備と展開が大変過ぎるからだ(4段目のリーフを推奨)。
第2章 巨大な崩れ波に対するヨットの安定性
  • いかなるハルとバラストの組み合わせでも転覆の危険を明確に減らすことはできなかった
  • 転覆を避ける最良かつ有効な手段は、崩れ波を受けない事である。
  • 極限的な海況では、走り続けることによってのみ、崩れた波頭を避けたり、その前でサーフィングしたり、かわしたりする事ができる。
  • 船尾からの適切なドローグの使用は、崩れ波を、船尾からしか受けないようにし、波が船を転覆させる危険な力を発揮させないようにできる。
第4章 スパーとリギンについての考察
  • 深くリーフされたメインセールはマストに最も過酷な状況を与える(マストの中ほどを前後に揺らされるから。ベイビーステーやランナーを推奨。)
第6章 荒天準備
  • 3年に一度はマストを抜いてリギンやフィッティングを全てをチェックしたいものだ
  • ディスマストした時のゴールデンルールが2つある。スパーを船体から遠ざけることと、絶対にエンジンを掛けない事だ。
  • 一番長いステーよりも長い予備のワイヤーと、スエージング不要のフィッティングを用意して行くべきだ
  • ステアリングのすぐ前にあるメインシートはジャイビングでステアリングコンソールを壊しやすい(それ、ウチやん)
  • 酷い風波の中では風上を見るためには、ゴーグルか安全めがねが必要になる
  • 多数の乗員の怪我が、不適切なデザインの寝床から放り出されて発生している
  • 全てのボートは、落水者を拾い上げるための装置を何か一つ用意すべきだ。船尾のスイムラダーはその用をなさない
  • 実は低体温症より溺れて死ぬ人の方が多い
第7章 シーアンカーやドローグの使用
  • 水槽試験では、パラシュートは転覆を防げなかった
  • 比較的小さめのパラシュートに船首を繋ぎ、船尾からもブライドルを取って風波に対して50度の角度を維持して安定して凌いだ例がある
  • 現状で高緯度を巡航するセイラーに最も人気があるのはシリーズドローグだが、他の方法にもサポートの声はある。
第9章 波
  • 波高は、風の強さと吹走距離と時間によって決まる
  • 波長の長い波のほうが、短い波よりも早く伝わるため、嵐に先立ってうねりが到達することが良くある。
  • どの地域でもシーズンでも最大波高は通常波高の倍である。
第10章 船酔い
  • 船酔いの予防の第一は適切な服装である
  • 抗コリン剤のHyoscine(スコポラミン)が一番効く
  • すっかり寝ちまっても良いならプロメタジンは強力
第11章 避航
  • 荒天時に小型船が港にとどまるのは、海にいるよりもより危険が多いというのは多分本当だ。
  • 海に留まるのは快適ではないが、より安全な選択だ。
  • 避難港を検討するときに、最初に考えるべきは波からの逃避だ。風は一般的には二次的である。
  • 高い山の風下は結構危険だ。
  • もし選べるならば、平坦な地形の風下が良い
  • タンデムアンカーを打つ場合は、セカンドアンカーのチェーンは水深より短くする。プライマリーを収容する時にセカンダリーも同時に海底から抜けるように(ちょっと疑問)
  • アンカーとチェーンをディンギーで運ぶときは、最初に全部ディンギーに積み込んで、船からではなくディンギーからラインが出ていくようにする。
  • アンカリング中の船がバウを振って走り出す傾向にある場合は、スナッバーや船尾から取ったブライドルで、船が片舷で風を受けるようにすると良い。
  • シングルハンドで係留ブイを捕まえる時は、投げ縄の要領で大きな環っかをブイ全体に引っ掛けてしまい、安定させてから、ブイの頭にムアリングして、環っかをほどくという裏技がある。
  • 係留時に反対側からラインをとるために、充分な長さの、ポリプロピレンでできた水に浮くラインを持っているとディンギーで運ぶのに便利だ

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