ヨットデザイン

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最近STIXやAVSがあまり議論されなくなった理由

最近、国内はもとより、海外のヨット関係のフォーラムでも、STIXやAVSの事があまり議論されなくなった印象がある。その理由は決して重要性が低下したからではなく、レースの出場資格やユーザーがボートを購入する時の判断基準(つまりは結果的にボート...
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どのAVS(復元力喪失角)を信じれば良いの?

AVSとは正の復元モーメントが消失する角度で、それ以上のヒールをすると、船には起き上がるのとは逆に、倒れていくモーメントが発生し、最後は完全倒立に至る。但、完全倒立状態は不安定で、次の波などで安定が崩れてAVSを正の方向に超えれば、今度は起...
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デイセイラーの危険

ヨットが転覆して、SNSでお友達になっている方がご夫婦でお亡くなりになった。まずは、心よりご冥福をお祈りいたします。 この事故は、家内と2人で乗ることが多い自分としてはとても他人事とは思えない。報道されている内容によれば、どうもレース中の事...
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人生いろいろ、ヨットもいろいろ

今回も、前回に引き続いて、boatdesign.net さんの "RYA Stability List " をグラフ化して眺めてみる。 今回のテーマは、AVS(Angle of Vernishing Stability 復元力消失角)。まず...
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全長9.5mはヨットデザインの壁?

グラフは、全長15メーター以下のプロダクションヨット300艇の全長と排水量を散布図にしたものだ。データは、"RYA Stability List" (*脚注)から頂いて、筆者がグラフ化した。 長さ排水量とDesignCatの相関当然に右肩上...
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中途半端なフネ

「レースをするには鈍重、クルージング艇としては腰が軽い、造船所がそういう中途半端なフネにジブ・メインファーラーや電動ウインチを付けてショートハンド対応のクルージング艇としてユーザーに売り込むのは如何なものか?」そういう論調に接する機会は多い...
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ハルスピードの不思議

セーリングヨットなのに、船のサイズに比べて2回りぐらい大きなエンジンを積んで、「うちは機走8ノットですわ」とか自慢しているおじさんに遭遇することがある。 船の最大速力は、ほぼ水線長で決まり、プレーニングしない限りは、速長比、即ち速度(kt)...
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究極のクルージングボート

みんな知っていることだが、究極のクルージングボートなんて無い。 だからこそ、用途次第で、何を優先して何を諦めるのかが大事になる。もし世界一周を目指すならば、大きければ大きいほど良い。同じ世界一周でも西回りで、フリーの帆走中心のコースをとるな...