風任せこそヨットの醍醐味では?

最近、クルージングに出かけるなら、マリーナなり海の駅なり、泊地は事前に確保してから行くべきだという風潮を感じる。陸の人の常識ならそうかも知れない。旅行に行くなら、普通は泊まるところは出かける前に確保するだろう。
しかし、何月何日はどこ、その次は…と目的地を固定し、風が無ければ機走、風が前へ回っても機走というのなら、余計なマストやセールなんか無い方が良いのではないか?もっと言えば、船のような鈍重な乗り物ではなくて、車や新幹線や飛行機で移動したほうが、よっぽど効率が良い。

楽しみ方は人それぞれだから、他人に口出しするつもりはないが、自分は、時間にも場所にも制約されない自由こそが、本当のヨットの魅力だと思っている。だから、風任せのクルージングをしたい。
そこで最初の問いに戻って、どこに泊めるのかという問題になる。
以前、誰かのブログで、港に泊めようとしたら、自治体の職員が飛んできて係留禁止だという。じゃあ、どこか泊めさせて貰えるところは無いですか?と質問したら、泊めるところも決めないで出てきたんですか?と逆に質問されたと、半ば憤って書いておられた。
そもそも、自治体の職員には、勝手に現れた船に泊地を紹介してやる義理はなかろう?その人に憤るのはお門違いだ。
漁港は親切に入れてくれるところもあるし、プレジャーボートを毛嫌いするところもある。「おっちゃん、ここ泊めてええかなあ?」、「おお、ええよ」と言って貰えたら有難く泊めさせて貰えば良いが、「プレジャーボートはお断りじゃ」と言われたら、誰の税金で作った港だ!なんて、余計な理屈を振り回さずにさっさとお暇(いとま)するのがスマートなやり方だと思う。
そして、あわてず騒がず、予てより目星を付けておいた入江にさっとアンカーを打って錨泊する。必要があれば船からディンギーを降ろして、お風呂や買い出しに行けば良い。

現実のボクを知っている連中からは、「月曜の会議が…」とか言いながらしょっちゅうブンブン機走してるくせに何言ってるの?と揶揄されてしまいそうだが、少なくとも理想はそういう事だ。
信頼できるアンカーと充分な長さのチェーンは手に入れた。大枚叩いてディンギーも買った。
あとは、早く引退して、時間の自由を手に入れなければ。
そこが一番の難題なのだが…

コメント

  1. 鈴木博士 より:

    あはは、さんせーい。😎⛵️

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