ちょっとマニアックなスプライス

ちょっとマニアックなスプライスに挑戦してみた。

しなやかでメインシートに好適という触れ込みで買ったロープが、逆に言うと腰が無くて、うちの6:1パーチェスのメインシステムと相性が悪く、3連のブロックが頻繁に絡む。しばらく我慢して使っていたが、先週の草レースでも何度か絡まってトラブルになりかけたので、遂に見切りをつけて、代わりにポッチしたのがこのロープ。
NJYで売っている、Cousin社のマリンロープ Equinox 。元々はハリヤード用のロープらしいが、腰があり、カバーが32打ちでしっかりしている。これならブロックにも絡みにくいだろう。ただ、このロープは、中芯が撚り線の3つ打ちになっていて、普通のやり方ではスプライスできない。
これがEquinoxの中芯

一般的なダブルブレイドの場合、この中芯は12か16打ちだからカバーをその中に通すだけで良い。(https://youtu.be/n4tU2G31Bus)

しかし、3つ打ちでは通しようが無いので、まずは、外皮をほぐして、

3本に分け

これを、3つ打ちロープの要領で、中芯とスプライス

後は、通常通り、中芯を反対から外皮に通して、

スプライスした部分をグリグリと外皮に戻す。

最後に、ウィッピングして完成。

随分な手間に見えるかも知れないが、それほどでもなく、思いの外綺麗に仕上がった。

ところで、スプライスで最近会得したことがある。最初の頃は、きっと何かスマートで簡単にいくコツや道具がある筈だと、試行錯誤したり道具を買ったりしたが、結局のところ、スプライスは根気と腕力だ。中芯をカバーに追加で入れるところや、最後のグリグリでつまづいて、途中で放り出す事もしばしばだったが、やっと最近になって、諦めずに根気よく、力を入れて少しずつやると、最後は何とか収まってくれるという事がわかってきた。まあ人生に似ていなくもない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました