干潮に備えた係留索のたるみはどのぐらい必要か?

瀬戸内海、とりわけ広島湾の干満差は半端じゃない。常時3mぐらい、大潮になると4m近くなることもある。この日は中潮。左は満潮から2時間後ぐらいに着岸した時の様子、右は翌朝の最干潮時。

これだけ引かれると干潮に備えて索の長さに余裕を持たせるしかないが、あまりゆるゆるにすると姿勢が不安定になるし、といって足りなければ船が岸壁から首を吊ってしまう。

そこで、干満差に合わせて係留索に必要な余剰を事前に計算しておくことにした。これは三角関数の問題で中学生レベルだから、文系のボクでも計算できる。

まず、満潮時を想定して岸壁のボラードからクリートまでの高さ(h)、及びボラードから引いた垂線とクリートまでの距離(d)をそれぞれ1mと置く(計算の簡便のため)、その上で、係留索の長さが3m、5m、7m、10mのそれぞれのケースにつき、最大4m潮が引いた場合に追加で必要となる係留索の長さを求めた。
その結果のグラフがこれ。

当然予想されるように、係留索が短い場合は、相当の余剰を取っておかなければならず、長い場合、つまり遠くのボラードに結べる場合は、余剰は少なくて良い。
実際には、索が3mしかない場合、そこから3m潮が引くなら、最低1.9mの余剰、索が7mならばちょうど1mぐらいの余剰があれば、首吊りにならなくて済むという結果になった。
この数字、実は当初考えていたよりは小さく感じる。
ただ、ぎりぎりという訳には行かないので、さらに50cmなり1mの余裕を持たせるのは必須であるけれども、この「索の長さが7mであと3m引くなら、余裕は最低1m」という数字は覚えておくと目安になると思う。

コメント

  1. SALTATRIX より:

    参考になります。 使わせて頂きます。

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