三原港入口の送電線

瀬戸内海中部での荒天避航には三原港が良いと聞いた。確かに地図で見ても三方を山に囲まれている上に港は掘割の中にあり、これは安心そうだ。
しかし、チャートによると、湾口には最低高17mの送電線が。。。
実際に行かれた方のお話では、低いのは入港時向かって左端だけなので、航路の右側を通れば問題ないとの事。今回は泊まる予定はないが、将来のために、一度こわごわくぐってみることにした。
これが外側から入り口をみた写真。

怖がりなので、右端のマンションのところを岸にぶつかりそうになりながらデッドスローで通過。見た感じマスト上5mは優にある感じだったが、これどのへんまで航路の真ん中に寄って大丈夫なんだろう?

上からグーグルアースでみるとこんな感じ。

一般に、ロープの両端を持ったときに、たわんでできる曲線は懸垂曲線(カテナリー曲線)といって、y = a*cosh(x/a) で近似できるとあるが、実際にやってみると、両端が300mもあって垂れ下がりが13mしかないような曲線だと、cosh関数では適当な定数aが見つからない(文系の悲しさで、cosh関数を展開できず、EXCELに数式を入れて、X=150で、Y=13になる a を片っ端から探してみただけだが、収束せず分散してしまった)。
一方、十分に頂点に近いエリアでは、放物線 y=a+x^2/2a で近似できるということらしいので、そちらを採用してグラフにしてみた。

これを見ると、うちの船の場合(エアドラフト17.9m)、余裕を見て最低高20m欲しいとして、岸から48m以上離れなければ良いということになり、ほぼ航路中央より右側を通れば大丈夫という計算になる。

とはいえ、送電線なんか引っ掛けたら自分が責任を問われるだけでなく、ヨット乗り全体が非難の対象になってしまうから、念には念を入れて、潮が充分低い時を選び、さらに航路右端をそーっと通るというのが良いのだろう。

なお、この計算やグラフも含めて、文系がやらかした素人仕事なので、絶対鵜呑みにしないように。ここを通る時はあくまで自己責任で、慎重にお願いします。

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