クルージングに行ってうっかり付けてしまったタイヤ跡。
FBでどうやって落とすか相談したら、早速いろんなアイディアを頂いた。
確実に落とすにはアセトンやトルエンなどの溶剤が良さそうだが、強力過ぎて表面がつや消しみたいになりますよという意見もあるし、環境にもよろしくなさそうだ。できることなら界面活性剤(洗剤)で落ちれば一番良い。
とりあえず、船に積んである使えそうなものを全部引っ張り出してきて実験スタート。
奥左側から、ヤマハのボート用洗剤BS-1(界面活性剤)、パイナップルフレッシュマリン(同左、5年ほど前に製造中止)、FRP用サビ取り洗剤(主成分はシュウ酸)、家具用のレモンオイル(リモネンに期待)、ランタン用のパラフィンオイル(C12-C14ぐらいが中心と思う)、シリコンオフ(ヘプタン。C7の直鎖アルカン)、アセトン(CH3COCH3)。
手前側は、ニトリルの手袋と保護メガネ(重要)、ウェスにメラミンスポンジ(げき落ちくん)にスコッチブライト。
最初に目立たないところでバッチテストをした結果分かったことは次の通り:
- BS-1:意外に落ちるが、スプレーして拭き取るだけではダメで、かなり擦らないと取れない
- パイナップルフレッシュマリン:これは強力だった、スプレーして布で拭き取るだけで落ちた。
- 錆び取り剤:逆に意外。タイヤ跡は全く落ちません。サビ専用みたい。
- レモンオイル:全然ダメ。良い匂いがする。家具に使って下さい。
- パラフィンオイル:効かないわけ無いと思ったのだけど、実際の効果はイマイチ。
- シリコンオフとアセトン:塗って拭きとるだけ。これさえあればという心の支えですな。
- メラミンスポンジ:水だけでも落ちるが、かなりゴシゴシしないといけない
- スコッチブライト:これもよく落ちるが表面の傷が目立つ
ごめんなさい。歯磨き粉を試すのをすっかり忘れてしまいました。せっかく教えてもらったのに…
さて、この結果を受けて、実際のハルでお掃除開始。
この写真は、パイナップルフレッシュマリンをスプレーして1分ほど経ったところ。もうタイヤ跡が溶けて流れ出しているのがわかる。
これを布で拭き取るとこの通り。
とはいえ、このボトル、最後に残った一本の半分しかないので、これに頼るわけにはいかない。誰かまた生産してほしいなあ。
そこでボート用洗剤のBS-1。これをまずスプレーする。
布で拭き取っただけではここまで。
しかし、メラミンスポンジで軽ーく擦るとほら、この通り(右半分)。
これは現実的な対応だと思う。BS-1ならどこでも売っているし(高いが!)メラミンスポンジもゴシゴシ擦らずに軽く撫でると取れるのでハルにも優しいのではないか?
主に、BS-1とメラミンスポンジを使って30分ほどでお掃除完了。溶剤を使わなくてもこの通りきれいになりました。
コメント
台所洗剤ジフを使っています
>>1
汚れを落とす方法は3つあって、
1. 界面活性剤(洗い流す)
2. 溶剤(溶かして拭き取る)
3. こすり取る(メラミンスポンジ、コンパウンド、磨き砂、紙やすりなど)
になります。船体や艤装品に影響を与えにくいのは1.から3.の順、確実に落とせるのはこの逆の順になるので、できるだけ1.を中心に、他を併用して落としたいわけです。
今のところ、界面活性剤を中心にメラミンスポンジの併用が効果的に思えています。