以前から気になっていたBed-It Butyl Tapeなるもの。年末に米国に行ったので手に入れてきた。
(今回の戦利品たち。家族の冷ややかな目線が痛い。)
さて、これは何のためのものかというと、ヨットやボートのデッキにフィッティングを取り付ける際に、取付穴からの水の侵入を防ぐためにシーラントとして使うものらしい。以前SNSで海外のセーラーが、「デッキフィッティングならブチルテープが良い」とコメントしているのを見たことがあり、一度試してみたいと思っていた。
デッキにフィッティングをボルト留めする際、シリコンシーラントを付けて締め付けるだけでは不完全だということは、いろんな人が指摘していて、Don Casey(Don Casey’s Complete Illustrated Sailboat Maintenance Manualという本を書いた人でヨット・ボートのDIYものの大御所)などは、一度オーバーサイズの穴を空け、エポキシ樹脂を流し込んで固めてから、ボルトの大きさの穴を開けなおして留め付けることを推奨している。
確かにそれなら完璧だろうと思うが、作業に丸々2日かかるし、それ以上に、位置の狂いなく少しだけ大きい穴を空けて、さらにそのど真ん中に正確に丁度良い大きさの穴を空けられるかというと、自分の工作技術ではかなり怪しい。
一方、この製品を開発・販売しているRod Collinsという人のサイト(https://marinehowto.com/bed-it-tape/)では、ボルト穴を少しだけ座繰って、このBed-It Tapeをボルトの頭の部分に巻きつけて留め付ける方法を提案している。詳しくは、サイトを見ていただきたいが、結論だけ知りたい人は次の写真で充分だろう。
このブチルテープは(マリングレードで普通のブチルテープではないと書いてあるが)、時間が経っても硬化せず、ねじを締めつけていく段階で、シリコーンシーラントのように締付け圧力で千切れてしまうことなくネジ穴に入り込んで、ネジ穴からの水の侵入を完璧に防ぐのだと言う。
もし能書き通りだとすれば、手間が減って失敗も少なそうで大変ありがたい。先ずは、あたりさわりのないところで、シートバッグをとめるビス穴にでも使ってみようと思っている。
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