2月の船検で航行区域を限定沿海から沿海に変更した。
やっぱり船検ってムダが多い制度だと思う。
事前の問い合わせで必要とされたものは、
- 火器類(これはしょうがない)
- 救命浮器(前のオーナーが残していってくれたのでラッキー)
- 救命浮環(1個→2個 これも何故か積んであった)
- 自己点火灯(これもあった)
- 消火器(1個→2個 一つ買った)
と、このあたりまでは想定内、問題はここからで、
- 上架が必要
上架しないとできない検査なんて、舵がスムーズに動くかどうかぐらいだったように思う。何のために上架を必須とするのかいまだにわからない(個人的にはセイルドライブのカバーが脱落しているのが見つかって修理したから意味はあったのだけど) - 予備帆(ストームジブ)がいる
確かにストームジブとは書いてあるが定義されていない。90%のワーキングジブを持っており、これをリーフすればストーム代わりになるから、予備帆と認めてくれと主張したのだが、たまたま電話に出た担当者は中途半端に知識があって、リーフではだめの一点張り。いやいや90%にフォームラフがついているから3巻ぐらいすれば10sqMぐらいになり、相当の海況まで行けるなど説明しても、そういうところまでは理解できないから議論にならず、結局、面倒臭くなって新調したが、あれはもう少し頑張るべきだったかも知れない。 - 陸電設備がある場合は漏電がないか絶縁抵抗試験が必要
若大将の船の火災も漏電らしいから厳しくなっているのかも知れないが、業者に頼むと3万円ぐらいすると知って急に腹が立ってきた。検査指針には「抵抗試験をすること」と書いてあり、業者にやらせて金をオーナーに払わせろと書いてあるのではない。幸い、絶縁抵抗試験機を借り出すことができたので、目の前でやってみせれば良いということになった。 - プロパンガスの圧力試験
これは、前回カセットガスに変えたのでクリア済だが、今後はプロパンの船は換気装置が必要になると言っていた。プロパンなんて値段も高いし何のメリットもなくなっちゃったね。 - あちゃー、マスト灯(機走灯)がバルブ切れ
マストに上るのが寒かったから、ルールの中で最低限は何かと調べたら、両舷灯と全周灯(アンカーライト)が点けばOKとの事。その場合、船尾灯(普通は両舷灯と一緒に点く)はバルブを抜いて点かないようにしておく必要がある。 - VHF固定機
今回あえて25WのVHF固定機を検査対象の備品から外してもらった。2年後に無線設備の定期検査があり、多分受けるとは思うが、ばかばかしくなったら止めてハンディに切り替えるオプションを持った。あくまで船検上の損得に限れば、VHF固定機があっても、トランジスタラジオが免除になるだけで何のメリットもない。 - 搭乗人員
必ずしも沿海区域と平水区域で同じである必要はないらしい。ここだけは、なかなか気が利くじゃんって感じ。最大搭乗人員はこれまで通り12名、但し沿海区域では8名という表記になった。
結局、検査料、上下架、沿海セット、ストームジブ、消火器。全部合わせて15万円ぐらいかかった。
ラップラフのストームなんて、いざという時本当に役にたつのだろうか?
一度お天気の良い日に揚げてみよう。
コメント
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>>1 ありがとうございます。
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