iNavX for Android

iNavXのアンドロイド版が出たのでインストールしてみた。
結論を先にいうと、通常機能に不満は無いけれど、iNavXのセールスポイントの一つである、NMEAデータのWiFiからの取り込み機能がアンドロイド版では省かれており、現時点では高い評価はしにくい。
ただ、この手のアプリは、機能が順次追加されていくのが普通なので、将来には期待したいと思う(また人柱になってしまった)。

ナビゲーションアプリはこれまでiNavXをiPadで、new pecをSurface Pro で使っていたが、何せnew pecの画面展開の遅さ、電池の持ちの悪さなど使い勝手の悪さに辟易しており、通常の航路ではiNavXを使用、浅瀬や狭水道でだけnew pecで再確認というのが使い方だった。
去年new pec smartが出て、やっとまともに使えるアプリになったが、サポートされるのがiOSのみ。そこでiPadはnew pec専用にして、iNavX for Andoroid を手持ちのExperia Z2にインストールすることにした。この端末、古くてCPUのパワーが心配だったが、まったく問題なく作動、サクサク動いている。防水だしね。

インストール初日に、日本の東半分のチャートが完全に欠落していることに気が付き、そういえば昔そういうことがあったので(水路協会がケチをつけてC-Mapが日本を外したことがあった)ちょっと焦ったのだが、サポートにメールしたら、「ちゃんとある筈だから再ダウンロードしてみて」とのお返事。ではやってみようと、アプリを立ち上げてみたら、まだ何もしていないのに不思議なことに地図が復活していた。何が起こったのかはよくわからないが(一応昨日と今日のスクショがあるので、ボクの勘違いではないと思うんだけど)、まあ結果オーライ。サポートの迅速さも有難い。

ところで、ナビゲーションアプリには、C-Map (C-Map Embark) やNavionics (Navionics Boating App)のように地図の販売者が表示用に出しているアプリと、iNavXやPlan2Navのようなサードパーティーが出しているアプリがある。iNavXの地図はNavionicsが中心、Plan2NavはC-Map。

アプリの使い勝手は、一般論としてはサードパーティーが勝ることが多い。実際、iNavXのiOS版は非常に良かったのだが、去年業界に変動があり、NavionicsがGarminに買収されてしまった。Garminにはもともと自社の航海機器との連携に強味を持つ、Active Captainなどのアプリがあり、Navionicsのユーザーを自社のアプリや機器に囲い込んでいきたい野望は当然あるだろうと思う。サードパーティーアプリのユーザーとしてはそのあたりがちょっと心配だ。

因みにiNavXは、フル機能のProへのアップグレードと、日本を含むチャートのサブスクリプションを合わせて、年間約1万円弱。お値段としてはそんなもんだよね。new pec smartの月3,800円(年間だと45,600円にもなる)は、いくら何でも高すぎるんじゃないの?

【追記】
new pec smartが月額980円になったのは画期的。まだ高いとはいえるが、厄介な魚網の位置がきちんと記入されているので、日本近海では、これ一択だろうと思う。

2019/02/14

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