スプリングゲート付きのクラムクリート

メインセールは、できるだけマストに取り付いて手動で揚げ、シートに引っ掛かりなどがないことを確認してから、最後はウインチの力に頼るようにしているが、シングルハンドの時はマストの横からコックピットに戻ってウインチに取り付くまでの間、仮止めできるクリートが欲しい。
最近たまたま同型船がカムクリートをラインのセンターから少しそらせて設置した例が紹介されていたので早速真似させてもらった。

クリートは、カムクリートでも良いと思うが、他のラインも含めて、必要ない時に噛まないことが最重要なので、写真のようなスプリングゲートのついたクラムクリートを採用した。

場所決めをしたら、ドリルで5mmの下穴を開けて、6mmのハンドタップでネジを切り、

テフジェルをべったり塗り、ヒモ状のPTFEのパッキンを入れて止め付けた。

ここで蘊蓄を少々。
フィッティング取付の際の防水は、シリコンシーラントかブチルテープが一般的だろうと思うが、シリコンシーラントは、日が経つと痩せてくるし、取り外した時にカスを取り除くのが大変、ブチルは硬化せず粘度を保つのが売りだが、その分やはり取り除くのはシリコン以上に手間がかかる。今回使ったPTFEをひも状にしたナフロンSPは柔らかく、圧縮されて変形することでパッキン状のものが形成され、どこにも粘着しないので、フィッティングを外せばそのまま取れるのが利点。但、その分前2者より水密の完璧さでは劣るケースはあるかも知れない。
また、アルミマストとステンレスのネジの電蝕防止には、テフジェルの一択。これもPTFEをジェル状にしたもので、固まらず、ネジを外したとしても簡単に拭き取る事ができる。

では、試運転。(インスタへ飛びます)
https://www.instagram.com/p/B9dlb91Jgwa/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=embed_video_watch_again

これはなかなか便利そう。

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