4昼夜も5昼夜も航走し続けるとなると、オフの時には安心して寝られる場所が必要。ヘビーウェザーセイリング’(7th edition)の第6章 Preparations for heavy weather(荒天準備)の一節には以下のような記述もある。
Lee cloths will probably have to be changed for ones of appropriate size, strength and design bearing in mind that there are a large number of cases where injury has occurred when a person has come out of their bunk through inadequate design.
引用者抄訳:乗員が不適切なデザインのバンク(寝床)から放り出されて怪我をするケースが非常に多いということを勘案すると、バンクのリークローズは、適切なサイズ、強さ、デザインのものに交換する必要があるだろう。
Bruce, Peter. Heavy Weather Sailing 7th edition (English Edition) (p. 71). (Function). Kindle Edition.
取り敢えずリーネットが付いていなかった左舷バースには、車の荷台用のネットを使って自作したネットを装着。

ラチェットブロックを使い、通常は緩めて下げておいてセティーとして使い、寝る時だけテンションをかけて吊る仕組み
しかしこれだけでは、急な動揺があれば真上に放り出されそうなので、飛び出し防止用のスリングを付けてみた。山屋さんが使うナイロンのオープンスリングの転用。

右舷もスリング追加

スリング2本だけでは必ずしも充分では無いかも知れないが、これがあると無いでは大違いだし、言い換えれば他に適当な案が浮かばないのだ。たとえば座面にシートベルト状のものを装着したとしても、この座面は単に土台に乗っかっているだけだから、もし船が急角度でひっくり返れば、座面ごと放り出されてしまう。座面を釘付けしちゃうのではあまりに日常の不便が大きい。
そういう風に考えると、現実的には、装備の方はこの辺りで折り合って、できるだけ優しく航走ってあげるという事ぐらいしか無いかなあと思っている。
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