このサイドポートのうえの庇みたいなものはポートバイザーという製品。
そもそもサイドポートが内開きになっているのは設計的に絶対おかしいと思う。
雨の日に開けると、じゃぶじゃぶ雨が入ってくる。ギャレーの上のポートを開けられないため、キャビンが湿気るのが嫌でコーヒーを沸かすのも気が引ける。
そこでこのポートバイザー。Seaworthy Goodsという米国の会社が出している製品で、よほどの吹き降りでない限り、ポートは開けても大丈夫。材質はポリカーボネートで軽くて堅牢、いろいろな形、大きさの製品が用意されており、メジャーメーカーのポートには、ほぼ適合するサイズのものがある。
http://seaworthygoods.com/store.html
さて、この部品をどうやって船体に固定するのかという事だが、早い話が両面テープ。ただ、両面テープをバカにしてはいけない。3MのVHBという、構造用接合テープで、今どきは自動車だって多くの部品がこの両面テープだけで固定されてる(らしい)。
重要なのは、接着前にゲルコート面を徹底的に脱脂する事。ポートの周囲にはシリコーンも付着しているはずで、シリコーンは接着剤の最大の敵だが、かといって、シリコーンを溶かすような溶剤(トルエンなど)をじゃぶじゃぶ使ったのでは窓枠のコーキングに悪影響が出そう。そこで今回はプレゾルをウェスにつけてできるだけゲルコートの接着面だけを拭き取った後、スコッチブライトで表面を粗し、さらにアルコールで拭き取って前処理をした。
さあ、これで雨の日も快適!(になるといいなあ)
コメント
私が乗っているハンターは外開きです。湿気が多く雨もよく降る日本ではありがたい装備です。今のところ雨漏りもしてません。(船齢18年)
ただ、どなたかがFBに書いたように、外開きはセーリング時に引っかかる可能性があるというのが内開きの理由なんですしょうね。つまりセーリング重視か?居住性重視か?の違いなんでしょうね。