フッ素か?シリコーンか?防水スプレーの謎

来週初めから反時計回りで四国一周に出かけます。ブログの更新が滞っちゃうと思いますがご勘弁を。

今週はその出港準備で、コックピットに意味不明のタオル掛け???を取り付けてみたり(タブレットの置き場なんですが、邪魔なんじゃね?とのコメント多数。まあ良いんです。吸盤でついているだけなんで、邪魔だったら外します)

ヒールするとすぐ船の中を動き回ってしまうアイスボックスの底に滑り止めを取り付けてみたり。

因みに、AVSは15度ぐらいにしかならなかったので、転倒対策は別途必要ですな。

あと、カッパをこっそりお風呂に一緒に入れてあげたので、防水スプレーしなきゃ。

ところで、防水スプレーの成分が2種類あるのって知ってました?
一つはフッ素樹脂系、もう一つはシリコーン樹脂系です。どう違うのかなとググってみても、素人が書いたコタツまとめ記事ばかり出ててきて、大した参考になりませんが、キャンプ用品メーカーのキャプテンスタッグさんのFAQ(https://www.captainstag.net/faq/000093.html)に、よくまとまった表が載っていました。

フッ素系は表面にコーティングを作り、シリコーン系は繊維に染み込んで撥水するようなイメージで、フッ素系の方が撥水効果が高いが、持ちはシリコーン系の方が若干良く、通気性が失われないのはフッ素系との事。それと、お値段はフッ素系の方が高いと言われていますが、実際は、一本500円を切るスプレー剤のうち、DCMダイキやモノタロウの最安値ハウスブランドはフッ素系、コーナンのハウスブランドはシリコーン系なので、差はほぼないと思います。

撥水の原理については、表面自由エネルギーが関係するようで、スリーボンドさんのFAQにこういう図解がありました (https://www.threebond.co.jp/technical/familiar-queries/waterproof_spray/)

これだけでは、フッ素系の方が撥水効果が高いことや、通気性が良いことの説明にはならないので、その理由は、基材が繊維に付着した後の分子の状態に関係がありそうです。リケラボさんの記事にこういう記述がありました。

スプレーをした直後は、このフッ素系樹脂がランダムな方向を向いていますが、乾くと繊維の一本一本の表面にきれいに並びます。これは、フッ素基の配向性によるもの。フッ素基はほかのものを嫌う性質があり、付着した繊維から離れようとして空気中にきれいに整列した状態になるんです。同じように水や油も嫌うとともに、フッ素基は表面張力が低いため、液体を玉のようにはじくのです。

リケラボ ”すぐ効く”仕組みに迫る! 3M「スコッチガード™ 防水スプレー 速効性」: https://www.rikelab.jp/post/2988.html

で、結局、フッ素系とシリコーン系どっちが良いのかという問題ですが、自分はシリコーン系を選びました。撥水の機序はフッ素系の方がカッコ良いのですが、ヨットのカッパの場合、一着に一本丸々使って、繊維にシリコーンオイルをたっぷり染み込ませる作戦が、泥臭いけど結局効果的なんじゃないかなと。

幸か不幸か(不幸です!)来週は雨らしいので、いきなり実証実験できてしまいます。さて、どうなりますか。

コメント

  1. O川 より:

    私はGore-Texみたいな透湿生地では、気体が通る穴を塞ぐ気がしててフッ素一択ですねー。
    勿論『気がする』だけで検証どころか検索すらして無いんですが。

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