山屋さんのクッキング術に学ぶ

この本、家内がたまたま図書館で見つけて借りて来てくれた。

山屋さんは、使える炊事道具が、コッヘルとワンバーナーのみ。食材はできるだけ軽いもの。水も最小限。限られた機材と食材をアイディアでカバーしようというのは、我々ヨット乗りとも共通ではあるのだが、百戦錬磨の彼らのクッキング術は、発想の奇抜さと独創性において、我々の想像を遥かに超える凄みがあった。

この本のレシピをいくつか実際に試してみたのでご覧いただきたい。

【じゃがりこと餃子の皮で作るなんちゃってサモサ】
使うのはじゃがりこと餃子の皮とカレー粉。そう、あのポテチが棒みたいになったじゃがりこだ。
そのじゃがりこにカレー粉を入れ、熱湯を容器の三分の一ほど注ぐ。3分ほど経ってからスプーンで潰しながらかき混ぜると、じゃがりこが解けてカレー味のマッシュポテトができる???いや、出来るんだこれが。
さらに、これを餃子の皮に包んで焼くと、こういうサモサのようなものができる。

まあ、そら外見的にはそういうものが出来るわな。でもこんなものがサモサな訳ないやろ。。。。と一口食べてみる。。。オヤ?これは正真正銘のサモサだ!!!しかもおいしい。
皆さんびっくりしますよ。是非試してみてください。

【マロンリゾット】
材料は、サトウのご飯、剥き栗、コンソメスープの素、とろけるチーズ。
見たことあるでしょ?コンビニで売っているおやつの剥き栗、あれをまず袋のままぐちゃぐちゃに潰す。
これをサトウのご飯、コンソメ、水少々と一緒に入れて煮る。沸騰してきたら、とろけるチーズを入れて全体がからんだら出来上がり!!!
なんじゃこれは?こんなものを料理と言えるか?とスプーンですくって食ってみる。
ん?うまいぞ。うまい、これは!

いやあ全く脱帽です。
もうこれ以上ネタバレすると、著者に怒られるので、これでやめておきますが、このレシピ集は無茶苦茶面白くて、試してみたくなる料理(料理と呼ぶかどうかはともかく)が満載です。
これを見ていると、ヨットの調理機材は限られているので。。。。などという言い訳がいかに甘ったれているか反省させられます。この本、皆さんも是非本屋さんで買って読んでみてください(ボクも著者の才能にお布施する意味でKindle版を購入しました)。

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