思ったより時間がかかりましたが、まずは完成。エアコンが問題なく稼働することまで確認できました。
これが、460Ahの巨大バッテリー

それでは早速、これでエアコンが稼働するのかどうか試験してみましょう。試験は朝の7時にバッテリー残量60%(推定残260Ah)ぐらいでスタート。本当はフル充電してから始めたかったのですが、モニターのゼロ点を出すのに完全放電させるようにマニュアルに書いてあったので、まずはこの残量で何時間動くかやってみました。
スイッチオン!エアコンは事も無げに稼働しました。エアコンのコンプレッサーがフル稼働すると、冷蔵庫やインバーター自体の消費も加えて、最大870W、67A/hほど消費します。
これは、9時ごろになってソーラーパネル(180w)が効いてきて、実質消費が約50A/hまで減ったところ(ゼロ点が出ていないのでバッテリー残量は無視して下さい)。

平均すると60A/hぐらいの消費で4時間経過、11時には電圧が12.8vまで下がりました。そこから40分ほどして12.5vまで下がったところで試験終了。推定残量、稼働時間共にほぼ予定通りでした。
長時間稼働させるとインバーターの発熱が心配だったのですが、思ったほど熱くならなくて、MacBookぐらい(40℃ぐらい?)の感じです。

これは陸電とバッテリー駆動の切り替え開閉器。元々配電盤の中に入れるもので、剥き出しでは危ないので座席の裏に隠しました。

それではソーラーからとオルタネーターからの走行充電が機能するかどうかも試験しておきましょう。

走行充電器はRenogy社製で、充電状況はスマホのアプリでモニターできます。左側は、エンジンを止めてソーラーだけから充電している状態で、90W/h(6.9A/h)ぐらい流れています。右側がエンジンを1500rpmで運転したところ。メインバッテリーの電圧が13.2Vになると、ソーラーパネルからの給電をカットして、メインバッテリー(鉛)からサブバッテリー(リチウム)に充電します。この時点ではまだ319W(24.4A/h)。
オルタネーターからの発電は1500回転ではフルにはならず、2200回転まで上げると、やっと612W(46.3A/h)で充電し始めました。うっかりスクショを撮り忘れたので、こっちはバッテリー側のモニターの写真。

これで一通り完成しました。
これが最新の配線図

と、ここで、Amazonのプライムセールで、同じメーカーの230Ahのバッテリーがずいぶん安くなっていて、サイズ的にもスペースにピッタリだという事を発見。これを元々入っていたサブ1(鉛 75Ah)と入れ替えちゃいました。スペース的にはこれが限界で、サブ1が230Ah、サブ2が460Ahとサイズが違うものになってしまいましたが、元々並列に繋ぐことは考えていないので、サイズの違いは問題にならないと思います。
結果、バッテリーバンクは合計で690Ahという巨大なものになり、エアコンの駆動時間は約11時間。来月阿波踊りレースで真夏の徳島に2泊するので、ちょうど間に合いました(船検対策のために残した鉛バッテリーの系列ですが、元の鉛バッテリーは倉庫に保管しておくので大丈夫でしょう)。
今回降ろした鉛バッテリーは、27.5Kg x 3 で82.5kg、積み込んだリン酸鉄リチウムバッテリーは、37.8Kgと20.7Kg、合計で58.5Kg。何と24Kgも軽量化しました。配電盤やケーブルの分があるのでネットの減量は20Kgというところでしょうか。それにしても、艤装をいじって重量が減ったのはこれが初めてかも。その意味では滅多と無い快挙と言えるかもしれません。
コメント
> 艤装をいじって重量が減ったのはこれが初めてかも。
↑まぁ、そうですよね(笑)
普通、盆栽は手を加えれば加えるほど喫水が深く…
でしょでしょ?涼しくなって艇速アップ!で良い事ずくめ。なんですが、設計か施工のどこかに無理があって、発熱したりしないか、しばらくはよく注意して運転します。船を燃しちゃったりしたらシャレになりませんから。