ビネガーシンドローム

船齢も20年を超えるといろんなものが壊れますが、いよいよ航海計器が次々とやられ始めました。

最初は魚探・プロッター。
現行モデルはどうなのか知りませんが、古いFurunoさんの魚探は、メモリー保持のためのボタン電池が基盤にはんだ付けされているそうで、15年ぐらいで電池が切れて、買い替えを促してくれる親切な設計(!)。

メーカーさんは、修理は可能ですとの事でしたが、地図も古く画面も粗い古い魚探に3万円以上の修理費を支払うのは馬鹿馬鹿しいので、策略に嵌められたようで悔しかったけど、同じFurunoの新しいモデルに交換しました。

その次に来たのは、オートパイロットのコントローラー。これは、典型的なビネガーシンドローム。

液晶だけ取り替えるためのキットもeBayで売っていましたが、自分で修理できる自信が無かったので、計器全体を取り替えてしまいました。実は、先ほどの魚探は、新しいのを買う前に、ダメ元で殻割りを試みたのですが見事失敗、それがトラウマになってます。

で、今回は、マルチインスツルメント。

速度、水深、風速、風向、ヘディングなど、他の計器に表示されるデータを手元に重複表示できる装置ですが、まあ言ってみれば、無くても困らないんですよね。それでも、表示の見えない計器なんてものがコックピットにあるのは風水が悪い。と言って10万円もする新品なんかとても買う気がしないし…

と、そこで救世主登場。自称盆栽系ヨットマンNさん。Facebookでお知り合いになって、それ以来色々お世話になっています。この人すごい技を持っていて、どんなものでも直しちゃうんです。Raymarineのこの計器は、液晶が基盤にハンダ付けされているそうで、それを細心の注意を払って剥がし、さらに液晶ごと交換じゃなくて、偏光フィルムだけ剥がして張り替えてしまいます。こんな事できる人、日本でこの人しかいないんじゃないかな?

今回も、あっという間に直してくれて、この通り。表示が鮮やかで、新品になったみたいです。

なお、材料費と工賃は受け取って貰えますが、ご商売でされているわけではないので、ここで宣伝しちゃったら怒られるかも。もし、同様のお悩みの方は、ご希望ならご紹介だけはします(やって貰えるかどうかは、ご本人の時間の空き次第だと思いますけど)。

実は、表示器があと2つ。トライデータと風向風速があるので、これもいつまで保つやら…「えーい、この際全部取り替えじゃ」とかやりたいところなんですが、現行ネットワークは古いNMEA0183なので、これをNMEA2000(Sea Talk NG)に全部換装するには百万円じゃ済まないと思うんですよね。当面は、騙し騙し使い続けるってことになるんでしょう。

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