清水タンクの水質管理

船の清水タンクは、塩素濃度を適切に保っておかないと、タンクの中に藻が生えたりして非常に厄介なことになる。水道水には元々ある程度の塩素を入れてあるが(水道法で最低0.1ppm)、この程度ではタンク内の殺菌には充分でないので、哺乳瓶洗浄用のミルトン(1.1%次亜塩素酸ソーダ水溶液)を加えて、国連基準の5ppm(飲用水の最大基準)を超えない範囲で塩素濃度を上げている。

とはいえ、塩素は時間が経つと殺菌に有効な遊離塩素が減っていくので、定期的に塩素の量を測る方法はないかと探していたところ、面白いものをAmazonで売っていた。

プールの水質チェック用テストキット。
写真下のテストストリップが125枚入って2099円。これを検体に浸してしばらくすると色が変わるので、ボトル裏のカラーサンプルと比色する。

まず、ミネラルウォーターとミルトンで、含有塩素量5ppmの検体を作って試してみた結果がこれ。
読み取れる値は、左から、硬度、遊離塩素、総塩素、総アルカリ、Ph。
遊離塩素の値がちょっと辛いかも。まあでもこれなら誤差範囲。

次にタンクの水を取って調べてみる。
ありゃりゃ、ずいぶん塩素濃度が低い。下がってきちゃったのか、前回入れる時にうっかり塩素追加を忘れたか(何となくそういう記憶が…)。
いずれにしても早速ミルトンを追加することに。

200lほぼ満水のタンクに80ccのミルトン(有効塩素濃度1.1%)を追加した結果
残留塩素の読みは3ppmぐらい。計算より少し低く出るようだが、まあ実害は無かろう。

以前塩素と反応して赤くなる試薬を買った事があるが、高価な比色計は買えなかったので定量は出来なかった。このテストキットは、精度はさほど高くはないが、お手軽に定量できるのでお勧め。
これでいつでもサッと確認できるので安心できる。
 

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