図らずもビルジポンプの作動確認をすることに

半年ぐらい前に燃料こし器の組み付けをミスして、軽油をビルジに大量にこぼしてから船内がどうも軽油臭くて叶わないので、一念発起し、マイペットを100倍に希釈した清水を思い切って50Lばかり船底にブチ込んで洗ってやった。それについては所定の成果を得たので(ほぼ匂わなくなった)良いのだが、50Lもビルジが溜まったので、図らずもビルジポンプの作動試験のようなことになった。

まず、備え付けの電動ビルジポンプ。
うちの艇には、毎時9000ガロン(毎分500L)の大型ビルジポンプが設置されているのだが、50Lぐらいのビルジ(床下から3センチほど)では、一瞬作動したがすぐに空回りを始めて吸えなくなった。
船を買ってからこれまで6年間一度も稼働させたことのない(空転は除く)ビルジポンプがちゃんと働くことがわかったのは意味があるが、これはあくまで非常時用ですな。取り敢えず50Lも入れてしまったこのビルジ、どうやって抜くのよ?

そこで、これも初めて動かすダイヤフラム式の手動ポンプを試してみる。
これもちゃんと動いている。しばらくはなかなか効率良く動作。しかし、ビルジからサンクションの管の一部が顔を出すと、空気を吸って効率が目に見えて悪くなった。
残りはあと20L。

問題はここからなんだよね。
しょうがないからいつものカヤック用の手動ポンプ。

これは大変効率が良く、残り5Lまで抜ける。ただ、バケツに取ったビルジを都度捨てにいかなければならないのは面倒。

最後に残る5Lはどうしようもない。

バキュームで吸うやつだったり、

注射器のお化けみたいなやつだったり、

いろいろ試してみるが、どれも決定的なものが無い。

道具を引っ張り出してくる手間なども考えると、スポンジでせこせこ抜く方が早いやという感じ。

この、①電動ポンプ〜②手動ポンプ〜③カヤックポンプ〜④スポンジ の流れのうち、②と③の部分を担当する小型のビルジポンプを追加することも考えたいのだけれど…

よく考えてみるとこれも難しいことがわかった。現行のビルジポンプの配管は直径38mmで約5m、排出口は船尾の喫水上約20cmぐらいにあるが、海水の打ち込み防止のための立ち上がりがさらに50cmほどあり、ビルジの取水口(喫水より下)から配管の頂点までの30から40Lは船外には排出されない。

つまり、この配管を排出に使う場合、たとえ、床面近くまで吸えるポンプを使っても、結局船底のビルジを配管内に移動させただけということになる。

また、この配管を使わず、ギャレーの排水配管などを使って排出する場合、排水口が喫水より下にあるから、サイフォン効果防止のために配管を一旦喫水上まで立ち上げて、チェックバルブを付けないといけないが、設置場所もないし、結局この場合も配管内のビルジは戻ってきてしまうだろう。

というわけで、完全に行き詰まり。さて、何か良い方法はないかと思案中。

コメント

  1. しろう より:

    船内の軽油の匂いは気になりますよね
    参考になります。

  2. O川 より:

    私なら諦めるところですが、液体の状態であるのが嫌!と言うだけならペットシーツとか大人用オムツが最終手段でしょうなぁ。
    そうじゃなくて水分が嫌!なら陸電使って除湿機とか…(未検証)

  3. Koji より:

    >>2
    グッドアイディアのような気もしますが、まさか紙が破れて吸水性ポリマーを船底にばら撒いちゃったりしないんでしょうね?絵に描いたようなDisasterous Situaiton。

  4. 宮本恭夫 より:

    ウチは安価な灯油ポンプとスポンジですね。

  5. O川 より:

    >>3
    self-responsibilityで…

タイトルとURLをコピーしました