改善計画というほど本格的なものではないが、どうも船のオーディオがペラペラした感じの安っぽい音しか鳴らないので、どうにかならないかと思っていたところに、ネットであまりお金をかけないでもやれそうなことがいくつか出ていたので試してみることにした。
まずはスピーカーの裏側からの反響防止。
スピーカーは、メインキャビン前方の両舷側壁に設置されているが、パネルの10センチほど裏は船の外板だから、そこに音がぶつかって余計な反響が跳ね返ってきて悪さをしている可能性がある。
もう少し間隙があれば、フロントパネルに穴を開けて反響してくる音を活用することもできるらしいのだが、間隙が小さすぎるのと、穴の設計には専門知識が要るらしいのであっさり諦めて、裏側にミクロンウールという、スピーカーの中に入れる吸音材を詰め込んでみることにした。
この量で1500円ほどこれを、スピーカー裏の間隙に押し込む。
さらに、車のシートの下に設置するアンプ内蔵のサブウーファーなるものを追加。これは1万円とちょっと。まあ、この手の機材のなかでは一番安モノだが。
この設置場所は、音質のことを考えれば決して理想的な場所ではないが、足元に置いて荒天時に向う脛をぶつけて涙目になるなんて真っ平ごめんだから、これで良い事にする。
このリモコンで、メインのスピーカーが受け持つべきところの周波数はカットして低いところだけサブウーファーで鳴らすようになっている。
さて、改造の結果だが、以前と比べて明らかに改善していると思う。まず、吸音材を詰めただけでシャカシャカした感じがなくなり、音がクリアーになった。それと、サブウーファーのおかげで、これまで聞こえなかったチェロやコントラバスの音がするようになり、音の拡がりがとても良くなった(ような気がする)。
一番面白かったのは、ラジオニュースのジングル(「チャラララチャラッチャンチャー♪7時のNHKニュースです」みたいやなつ)が、急に良い音になった事。この違いにはびっくりした。
ただ、管楽器の音はまだ薄っぺらく耳障りな感じが残る。元々のスピーカーが安物なので、このへんが限界なのだろう。
さらに凝り出せば、車載のスピーカーでも高いものは何十万円もするものがあるらしいが、きりがない(に違いない)ので、このあたりで満足することにします。
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