最近ヨットロックというミュージックジャンルが話題になっているそうだ。
名前の由来はウェブで公開されていたコメディードラマのタイトルらしいが、そのへんは情報がいくらでもネットに転がっているので置くとして、要するにボク達がちょうど会社に入った80年代ごろに流行っていたAOR(アダルトオリエンタルロック 和製英語)が再評価されているということらしい。クリストファークロスとかマイケルマクドナルドと言った方がわかりやすいかも。
当時は、YUPPIE(Young Urban Professionals … 都市部に住む概ね30台までの専門職エリートで、彼らのお金儲けとぜいたくにしか興味のない生活スタイルを揶揄して付けられた呼び名)、という言葉が流行り、ホイチョイプロダクションが「YUPPIE HANDBOOK」の日本語版を出したりしたころだった。平日はウォールストリートで狂ったように働き、週末はヨットの上で金髪美女とセーリング。音楽はAOR。あこがれたなあ。
普通のサラリーマンでYUPPIEとはほど遠いボク達は、みんなでお金を出し合って古い小さな船を買い、整備している時間の方がセーリングしている時間より長いというようなヨットライフだったけど、それでも海の上ではAORをよくかけていた。
あの頃が懐かしい。
今では髪の毛も白くなっちゃたし、船には若いおねえさんは乗ってないけど、久しぶりに”Sailing”(クリストファークロス)や”What a Fool Believes”(ドゥービーブラザーズ) なんかをかけてセーリングしてみると30年前にタイムスリップしたようで、何となく甘酸っぱい気持ちになるんだよね。
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