その島はマリーナのすぐ沖合い、僅か5マイルのところにある。名前を絵の島という。
小さな入江に無人の白い砂浜。誰だって行ってみたくなるだろう。
それが、結構手強いのだ。
周囲は暗礁だらけ、小さな入江は入口の幅約130m(有効幅は100m以下)、水深20m地点から、海岸までわずか100mを20度の急こう配で駆け上がる。
この入江の真ん中、水深5mほどの地点に最大30mの錨鎖繰り出しで、錨泊することは不可能とは言わないし、現に時々泊めている船を見かけるが、風が西寄りに振れて岩礁まで残り2艇身という状況では、ゆっくりメシを食っていられるとは思えない。
やはりここを攻略するには、2本入れるしかなさそう。
南から入江に侵入し、水深が20mを切ったら第一の錨を入れる。そのまま水深5mの入江中央まで進行して第二錨投入。第一錨の錨鎖(又はロープ以下同じ)が60m、第二錨のが30mぐらいになるように両方の錨鎖を調整する。長さが違うのは、第一錨の投錨地点の方がはるかに深いから。これにより、図の2つの円の接点あたりで船は2-3艇身の半径で振れ回ってくれる筈だ。
万一、いずれかの錨が引けたとしても、船はもう一つの錨の振れ回りの円弧に沿って動くから、ぎりぎり暗礁は回避できるはずだ。少なくとも対処の時間は取れるだろう。
また、湾口から、急激に吹いてきた時に脱出方向に錨が入れてあるのは非常に心丈夫だ。
一度実践してみたいが、そこまでやるかな?
いや、それにしてもこの砂浜は魅力だ。
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