ヨットの英語

ヨットマン(Yachtman)という英語は無いらしい。ヨッツマン(Yachtsman)が正しいそうだ。ヨッティー(Yachtie)はOK。もやい結び(Bowline knot)は、バウラインノットじゃなくてボーリンノットと発音する。

そういうのっていろいろあると思う。昔から使っている言葉ほど怪しい。
セールの各部名称などはその筆頭で、リーチはReachじゃなくてLeechだし、ラフはRoughでもLaughでもなくて、Luff。
セールの後ろ縁のクルーはClewなので、乗組員(Crew)のことをクルーと日本風に訛るのは許されても、セールの方をクリューと呼ぶのは間違いになるからやめておいた方が良い。
リーフも、特に理由もなくずっと葉っぱと同じLeafだと思っていた。こちらはReef。これからは、ぅリーフ(口をうの形にしてから、リーフと言う)って言わなきゃ。ハハハ、こんがらがって船上で無口になりそう。

学生時代、私が所属していた大阪の某大学ヨット部では、追風で風上にジブを展開するためのポールは、ウエスカと呼ばれていた。あれがウィスカーポール(Whiskar Poles)だと知ったのは、関東へ来てからだ。今でも訛っているのかどうか、今度艇庫に行ったら現役に聞いてみないと。

逆に当時俗称だと思っていたものが正式名称だったりもする。ラダーの軸受けのガチョン。ガチョンと入れるからガチョンピンだと思っていた。少し訛ってはいるが、れっきとした英語で、Gudgeon のこと。

そういえば、ラットは英語には無くて、Steering Wheelと言わないと通じない。ラットの語源は、Rad(オランダ語でWheel)らしく、長崎海軍伝習所の教官はすべてオランダ軍人だったから、そこでの呼称が残ったものだろう。

最後にもう何十年も疑問に思っているがどうしてもわからない謎。セールの I J P E ってどこから来たんだろう?
例えば、I の定義、 “distance between top of forestay and the foredeck” の中に”I”を連想させる単語なんて一つも入ってないでしょう? JもPもEも同じ。どういう経緯でこれらの頭文字が使われるようになったのか、誰か知っている人、教えていただけませんか?

2019/03/20

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