垂直ステム

これは、ケープサイズ(つまり大きすぎてパナマ運河を通れないという意味)の大型貨物船だが、球状船首もオーバーハングもない、全くの垂直ステムになっている。

去年就航した「おがさわら丸」が垂直ステムを採用して話題になったが、この貨物船は2011年の建造だから、それより5年も早くから採用していたことになる。最近この形状を採用する船が増えてきているようだから、実績が積みあがってきているのだろう。

翻ってヨットの場合、ここ10年ぐらいだろうか、ステムのオーバーハングがどんどんなくなって、最近できた船はほとんど垂直のステムを持つものが多い。
これも最初のころは、オーバーハングがある方が、ピッチングをある程度相殺するので乗り前が良いのだと言われていた。オーバーハングがあれば、前方に傾いた時に追加の浮力ができるわけだから、そうなりそうだと感覚的には理解できる。
しかし、良く考えてみると、それは水線長が一定の場合にオーバーハングがあるかないかの話であって、全長を一定として、水線長がその分長いのと、オーバーハングになっているのと、どちらがバウの浮力が大きいかと考えると結構前者かも知れないと思う。

自分の感覚では、近ごろの垂直ステムの船の方がデッキで波をかぶる機会が少ないように思える。但し、昔より全般的にフリーボードの高い船型が増えたので、それにも関係があるかも知れず、良くは判らない。
クラシックボート擁護派の皆さんからも是非意見を聞いてみたいものだ。

2017/12/15

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