船を捨てて逃げるのか、沖出しするのか問題

カムチャッカ沖震源の津波、驚きましたね。あんなに遠いところで起きた地震の津波が日本、それも大阪湾内にまで到達したのにはびっくりしました。

たまたま、その朝作業で船に居たので、ラジオを聴きながら、本当に来ちゃうなら沖出ししようか、それとも船を捨てて逃げ出そうか、どうしたものかなあと考えてました。

東日本大震災の時も、港にいた漁船はほぼ全滅でしたが、沖出しして助かった船はかなりいたようです。また、アチェ(インドネシア)の大津波の時に、プーケットにダイビングをしに行っていた知り合いのご夫婦がいて、朝、潜るために船で沖合に出ていたら、水が濁っていて条件が悪く、諦めて帰ってきたら、ホテルごと流されて浜には何にも無くなっていたという話もありました。つまり、あんなすごい大津波でも小舟で沖にいた人は津波があったことさえわからなかったって事ですよね。

ただ、今回のように、津波到達予想時刻まで2時間以上あるなんていう事態は稀で、東南海地震の場合、和歌山や高知では到達までわずか3分ぐらいらしいから(南海トラフ巨大地震対策協議会 ケース11 最大ケース)、もしそういうところにいたら、ともかく高台へ命からがら逃げ出す以外方法は無いですね。因みにこのシミュレーションでは、須磨まで来るのに86分かかるので、その時にホームポートにいれば時間の余裕はあるのですが、一方で太平洋岸で20mを超える場合でも須磨での最大津波高は3mまでいかないらしいので、むしろリスクを取って沖出しするより、自宅へ帰って大災害後のサバイバルに備える方が賢明かも知れないと思います。

一方、寄港先にいて、津波到達予想時刻まで時間の余裕があり(最低30分?)、日中か、夜間でも良く知っている港であれば、沖に出して船と一緒にいる方がサバイバルのチャンスが大きいかなとも思います。少なくとも着のみ着のまま避難所で地元の人に迷惑を掛けるよりは良いかと。

というわけで、当面の対処方針としては:

  1. ホームポート(須磨)にいたら、基本的には自宅へ戻って待機
  2. 寄港先の場合は条件がそろえば沖出し。毎回港に入る度に、何分あれば港を脱出できそうか検討しておいて、万一津波警報がきたら、瞬時に陸に逃げるか沖出しするか決められるようにしておく

ということにしようかと思います。

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