寒さに負けずヨットで坊勢サバを食べに行く

すいません。企画としてはそいういう事だったのですが、日和ってしまいました。だって朝起きたら、家から見えた明石海峡がこれで、

一日中真西(ホームポートからほぼ真向かい)の強風予想だったんですもん。ヨットは諦めて姫路港から高速船に乗りました。

坊勢輝(ぼうぜひかり)汽船のはるか号、全長22m、幅4mで70人乗り。やたらと細長くて低い船型で、穴倉のようなキャビンに潜り込むのはドキドキしたのですが、大馬力エンジンと低重心のおかげなんでしょう、結構な波の中を22knotでぶっ飛んでいても、安定していてあまり怖くなかったです。

坊勢島は、家島諸島の中央部に位置し、人口は2000人ほど。漁業が盛んで兵庫県内でも有数の水揚げを誇る島ですが、最近とりわけ有名になりつつあるのが、養殖の坊勢サバです。サバは稚魚を獲ってきて海上のイケスで育てるのですが、餌に一旦冷凍したイワシを使うため、アニサキスフリーで生のままお刺身で頂くことができます。

泊まりはみなと旅館さん。

これが坊勢サバのお刺身。

お味は…、どう表現すれば良いんだろう。サバなのでもちろん油は乗っているのですが、くどいところが全く無く、身はしっかりしていて、サバというよりはシマアジにも近いような…。関サバとは良く似ているのですが、関サバよりさらに上品な感じ?家内と二人なので、普段ならとてもこの量は食べきれないのですが、あっさり全部いただいてしまいました。

さらに、このサバのしゃぶしゃぶが絶品。

サバの半身を、中骨を抜いて平たくスライスしてあるのですが、この皮の部分がトロッとして、えも言われず美味しいです。これは初めての味覚。サバの白子も初めて頂きます。こちらは意外にあっさりしたお味でした。

いやあ、この坊勢サバ、これから確実にブレイクしますよ。人気急上昇のため生産が追いつかず、島に行かないとなかなか手に入らないのが却って良いのかも。ここへ来て食べれば鮮度が全く違いますから。

なお、自分の船で訪問する場合ですが、この島には大きな港が3つあるものの、どこも漁船が立錐の余地なく並んでいて、とても泊められるところが見つかりません。旅館に頼んで漁協さんにお願いしてもらうしか無いかなと思います。その場合の候補は、一つはみなと旅館さんの前の桟橋。ここは漁業者の業務用なので、空いていれば夕方3時から翌朝9時までの限定になりますが使えるチャンスがあるとの事。

そこが使えない場合は、もう一つ北の奈座港に、こちらも漁協が管理するビジター用の桟橋があります。ただ、ここも事前に頼んでおかないと、地元の漁業者が小舟を停めていることが多いようです。自分で漁協にお願いしてみる手はあるかも知れませんが、いずれサバがお目当てで行くのなら、旅館を予約するときに、一緒にお願いするのが手堅いでしょうね。

坊勢さばの季節は、11月から5月の連休ぐらいまでということで、なかなか早めの予定が立てにくい季節になりますが、今度は是非自分の船で行ってみたいです。

コメント

  1. O川 より:

    八重山タイプの高速船を瀬戸内海で見るとは… なんかオーバースペックな船を使ってる気がしますな。
    そして白子!大量にサバがあるときは煮つけますが、しゃぶしゃぶもいいですね。

    • Koji より:

      へえ、これ八重山型っていうんですか。外観は決してスマートとは言い難いし、メインキャビンの床は多分喫水より下にあり、着席して出港を待っている間は、今日は波も高いし怖いなあって感じだったのですが、走り出したらすごく安定してました。

      • O川 より:

        石垣島の 具志堅用高さんの銅像のあるフェリーターミナルにはこのタイプが並んでて、オリオンビール買って乗り込んで竹富島に向かうというパターンが私の中で確立してるので、八重山タイプ見ると思わずビールを買いたくなりますな… パブロフのなんちゃらですわ。

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