2021年GWクルージング 最終回(三机に錨泊~帰港)

5月3日 今日は昨日までとは打って変わった穏やかな天気。風はあまりないが、こんな良いお天気にエンジンで走るのがもったいないので、帆走でどこまでいけるか行ってみようと決める。

めまぐるしく振れる風、時折良いブローにも恵まれたが、そのうち風が東南東に振れて、だんだん佐多岬半島から離れて来た。午後1時過ぎ、残り20マイル地点でギブアップ。初めて入る港だし、早めに入りたかったのでエンジンオン。無事に4時前に入港。

三机は天然の良港。広い港だし、泊められそうな岸壁もワイドに空いていたが、今回の「三密を避ける」趣旨を貫徹するために錨泊することとした。
岸壁よりも、静かな沖合で錨泊する方がはるかに快適だが、小型船が邪魔にならずに港内で錨泊できる港は意外に少ない。今回泊めたのは下の図の場所。

主錨を水深14mほどの港内中央に入れ、副錨を岸よりぎりぎりに入れる双錨泊とした。主錨はフルチェーンだし底質も泥で錨かきが良さそうなので、そう簡単に引ける(走錨する)心配は無いが、それでも副錨を打つ意味は、自船が振れ回って航路中央へ出てしまわないためである。なお、副錨の方は、最悪引けたとしても、主錨がしっかりしていれば、船が岸に吹き寄せられてしまうことだけはない。
副錨と主錨のチェーンの結合は、野本先生のやり方に若干の改良を加えたもの。

 
夜ごはんは、メカジキのマリネーテッドステーキ。ポロッティー豆とスパムの煮物、付け合わせが残りもののきんぴらごぼうじゃなくて、トマトでもあれば、ビジュアル的にはもう少し良かったのだが。

静かに暮れていく港。

いいなあ、やっぱりヨットはこれだと思うなあ。
夜半になって、少し風が出て来たので念のために10mほど主錨の錨鎖を繰り出したが(つまり、それにより回転半径が若干拡がるが、走錨のリスクは減少する)錨はがっちり利いていて、全く不安はなかった(それでも何回かは起きて確認に行ったけど)。

翌5月4日は、本来は松山に泊めて、道後温泉の予定だったが、堀江の海の駅に電話してみると、愛媛県に出たまん延防止措置で公営の温泉は全てクローズとの事。致し方ないので、松山は抜港してまっすぐ広島観音へ帰港することにした。

6時抜錨開始、6時半出航。ぜーんぜん風が無く、まあ波が無く静かで良いが、エンジンフル回転で回航モード。
左に見えるのが八島島、右が平群島、真ん中で遠くに見えるのは上関半島。

この日はセーリングはあまりできなかったけれど、瀬戸内海は本当に景色の良いところだと思う。これは、倉橋島から鹿島、黒島、横島、そして柱島群島あたり。

と、そんなこんなで、5泊6日のGWクルージングが終了しました。
ちなみに翌5日は朝から大雨。全体的に結果オーライの多いクルージングだったけれど、計画や危機管理の面で、いくつか反省点も出ました。次に繋げなければ。

(おわり)

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