塩飽諸島本島の笠島港へ行ってきました

本島(ほんじま)は、備讃瀬戸、瀬戸大橋のすぐ西側にある大きな島で、これまで何度も横を通り過ぎているはずですが、一度も立ち寄った事がありませんでした。

たまたま友人からユニークな女将のいる素敵な宿があって、港には浮桟橋もあると聞いて、軽い気持ちで行ってみたのですが… 別の意味で大誤算。笠島港にほど近い一画が「丸亀市塩飽本島町笠島重要伝統的建造物群保存地区」(いかにも役人がつけるネーミング!)になっていて、古くは塩飽水軍、その後は塩飽回船として知られる海運業で財を成した人たちの家と街並みが、見事に保存されていました。

とりわけ圧巻は吉田邸。明治期に海運で莫大な財を成した吉田家が、金に糸目をつけずに塩飽の船大工に造築させた住宅です。廊下の鴨居には長さが15mもある、節のない杉の丸太材が使われ(これマスト材?)、建物全体が一本の釘も使わない組継ぎで造られています。庭は枯山水。蔵に眠っていたお宝には伊藤若冲の双鶴図一対二幅があったそうで、それ以外にも高価な絵画や焼き物など、まるで美術館に来たみたいでした。

トイレの便器がこれですからね。

もう一つは、笠島まち並保存センターになっている真木邸。こちらには、昔の弁財船(一本マストの和船型帆船の総称で、塩飽の弁財船は北前船などの原型となった)に積まれていた船箪笥(船用金庫)や神棚などが展示されていましたが、今回初めて見たものがこれ!

これ、何だと思います?何とジンバルのついた炬燵なんです。船がどんなに揺れても傾いてもひっくり返らず、周囲の木製ガードのおかげで直接触って火傷することがないという優れもの。船主兼船頭さんが特権的に使っておられた物でしょう。うちの船にも欲しいな。

お泊まりは、「やかた船」さん。築200年の江戸時代の建物の一棟貸しです。今回は家内と二人きりなので、広すぎて落ち着かなかったですが、大人数でわいわいやるのには最高だと思います。

お料理も材料は新鮮だしとても美味しかったです。手が込みすぎていないのが良い。

立派なあこうのお煮付け。

もし行かれる方がいれば一つだけご忠告。こちらは島で酒類の仕入れが難しいので、常備しているのは缶ビールのみだそうです。「飲みたいものがあったら自分で持ってきてね」との事。

桟橋は公営桟橋で、一泊3000円(連絡先は吉田さん 090 8694 5837)。

笠島港お勧めです。是非一度お立ち寄り下さい。

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