敢えて恥を晒すのも如何なものかと思うが、自戒をこめて記録に残しておくことにします。
梅雨の晴れ間にちょっとその辺をブラブラしようと思って、4泊5日ぐらいの予定で瀬戸内海にクルージングに出ました。
ところが、最初の目的地である小豆島の坂手港の手前、大角鼻灯台のすぐ沖でエンジンから油圧低下のアラーム音が。最初はヒールする度に短くピッ、そのうち連続して鳴り出したので、エンジンルームを開けてみてびっくり。オイルがエンジン下のビルジ受けにチャポチャポ溜まってます。

これはいかん!エンジンが焼けちゃう。直ちにエンジンを停止。
時間はまだお昼過ぎ。場所はこの辺。風はENE 4-5m/s。 水深は50mほど。さてどうする?

まずは、ジブを展開して岸から離れる方向へ船を向けて、チャートとGoogleマップを見比べながら、何ができるか考えてみます。最悪、海保を呼ぶしかないが、それは最後の手段にしたい。
坂手港までは、スターボードのクローズドリーチでアプローチが可能。できれば防波堤の中、最悪でもすぐ外あたりでアンカリングしてしまえば、漁協さんなり島の反対側にはなるが岡崎造船さんなりにご相談して助けて貰うか、ちょっと大変だけど、船に積んであるテンダーを組み立てて、ケッジング(脚注)を試みても良いかなあと考え、メインを2ポンに上げて、港の入り口を目指しました。

港の入り口まで来て、メインを下ろしてよく観察すると、桟橋は風上側も風下側も空いているし、港内は船も少なくすいていて、風向きも強さも絶好。これはワンチャン行けるかも。本船がよくやるように、アプローチしながらアンカーを投入して、桟橋風上側の真横で停止できれば、流されて桟橋にくっついて行くはず。アンカーをバウから半分吊って、いつでも投錨できるように、ウインドラスのリモコンを握りしめてアプローチ。1回目は行き足がつき過ぎているように感じたので一度ラフ・タック・ベア・ジャイブで一周回って速度調整。2回目はアンカーを入れる必要も無いぐらいで、桟橋横でピッタリ停止したので、そのまま桟橋に乗り移ってもやいを取りました。ふぅー。周りに誰もいなかったのだけど、多分、必死の形相をしてたでしょうな。

というわけで、なんとか海保さんのお世話にはならずに済んだわけですが、なぜこういうことになったかというと、ズバリ、海水ポンプの組み付けミスです。

出航前にちょびっと油漏れを見つけたので、これは、面圧が足りないのかなと考えて増し締めしたのですが、これが大失敗。元々最後に組み付けた時にOリングがずれていたらしく、増し締めの結果、Oリングを捻じ切ってしまったようです。
本件、典型的なダメ整備パターンでして、
- まず、海水ポンプが水漏れを起こしたので、ウォーターシールを取り替えてそれは治ったが、組み付けた後に微量のオイル漏れ発見。
- 組み付け時に、少しへたっていた元のOリングを再利用したので、それが原因と考え、Oリング(純正品)を交換。それでも微量のオイル漏れ続く。
- オイル漏れは、表側(写真の側)ではなく、裏蓋からだと気づき、裏蓋のガスケット(これも純正品)を交換。何と、その時に表側のOリングがずれた状態で組み付け、そのせいで油漏れ続く。
- 面圧が足りないのだろうと増し締めし、Oリングを捻じ切って大量のオイル漏れ
そもそも、Oリングもガスケットも純正品に交換したのだから、普通の面圧で締めていれば漏れるはずもなく、もし漏れているならば、どこか組み付けがおかしいのだから、バラして点検するのが当然でした。
Oリングは予備を持っていたので、修理は出来ましたが、後始末が大変。小豆島唯一のホームセンターDCMダイキさん(坂手からバスで40分)で、自動車のオイル廃棄用箱(5L用)を2個、それと、ディーゼル用の潤滑油5Lを購入してきて、漏れた油を拭き取るのに半日かかってしまいました。因みに修理後に潤滑油が2L入ったので、漏れたのはそのぐらい。(なお、油とビルジは全てオイル廃棄用の綿に吸わせてマリーナまで持って帰りましたから、一切外にはこぼしていません。念の為)
我ながらダメダメやなあと思いながらも、何とか自力でホームポートまで帰ってこられたので、今回も良い経験をした(というか、手を抜いたらこうなるという苦い経験をした)ということで良いのですが、問題は、油漏れ自体が完全には直ってない事。修理した海水ポンプ周りからの漏れは、多分もう無いのですが、それとは別にごくごく微量のオイルが、スピードコントロールレバーの取り付け穴辺りから漏れてます。この漏れが新たなものか、昔からあったのかは良くわかりませんが、観察すると、周囲にも漏れにまでは至らないがオイルが少し滲んでいるように見えるところもあります。全体的にガスケット類がへたってきているのでしょうか?

この油漏れを修理するのは結構大変で、周りの部品を全部外さないと、漏れているところに辿り着けないようなので、ちょっと素人には手に負えない感じがします。メカニックに相談してみるのが得策でしょうね。
(脚注)ケッジングとは?
小舟に2本目のアンカーとロープを積み込んで、次に行きたい場所にアンカーを入れ、先のアンカーを上げながら、次のアンカーのロープをたぐって移動するという事を繰り返すと、相当複雑な水路でもエンジンなしで移動できます。蒸気船のタグボートが一般化する以前、昔の帆船はそうやって入出港していたらしい。まあ、実際これを、シングルハンドのヨットでやろうとすると、すごい手間なんですけども。
【追記】
タイミングギアのカバーを外してオイル漏れを修理しているYoutubeを見つけました。周りの部品を全部外してバラバラにしないと、漏れている箇所に辿り着けないのね。これは自分ではちょっと無理。https://www.youtube.com/watch?v=ihxrrnfjvlE

コメント
やっとこれが記事になりましたか!待ってました!
しかしこういう時のGoProですよ!残念。
ケッジングされるときは一声お声がけ下さい、物見遊山で飛行機に乗ってでもお手伝い(ニヤニヤ見て愉しむ)に参ります。
後でGoproセットしておけばと思ったのですが、とてもそんな余裕はありませんわ。ケッジングは面倒なだけで難しくは無いと思うので一度練習してみたい
練習参加はお任せ下さい!