クロウフットレンチ

世の中いろんな工具があるんですねえ。

クロウフットレンチというんだそうです。カラスさんの足がどんな形をしていたかは今ひとつ思い出せないけど、こういうところに使います。

燃料フィルタを交換した後、エア抜きがいい加減だったので、インジェクタの手前までエアを噛ませてしまいまして、高圧管のナットを緩めてエア抜きしたのは良いが、規定締付けトルクの25N・mの加減がわからない。デジラチェというトルクレンチは持っているのですが、インジェクタの頭には写真のように管がついているのでソケットが入らないのです。そこでモノタロウでそれらしいものを検索していたら出てきたのがこの工具(部品?)
こんな風に、デジラチェの頭につければ、規定通りの締め付けが可能になる仕組み。

ちょっと気をつけないといけないのは、クロウフットの分だけ力点が遠くなるので、トルクレンチへの指示値を補正しなければいけないところ。(図はKTCさんのHPから https://bit.ly/3x4ygmX)

計算するとうちの場合規定トルク値の80%を入力すれば良さそう。規定値が25N・mだから入力は20N・m。

思ったよりかなり軽めでした。漏れるのが不安なので、ついつい締付けてしまうところですが、先日のエンジン整備の講習会でも、締付け過多の弊害について縷々ご説明あったので、計測しながら締付けられるのはありがたい。
それと、今更ながら気がついたんですが、燃料系の機器や配管は、高温の排気ガスが通るマニフォールド側と反対の側にまとめて配置されているんですね。たとえ微量の漏れがあってもエンジンの熱くない方の側を伝わってビルジに落ちるように。
よく考えられてあるなあ。

 

【追記】
面白い話を聞きました。手首でクイっと回すと20Nmで、腕でグイッと回すと100Nmになるんだそうです。大体合ってる感じがする。トルクレンチが無いか使えない状況で締め付けないといけない場合に、ある程度使えるサバイバルテクニックじゃないかと思います。ただ、20Nmなのか25Nmなのか、100Nmなのか120Nmなのかは、余程の熟練の人じゃないと加減がわからないと思うので、やっぱり我々素人にはトルクレンチは必需品ですね。

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