四国一周クルージング(その2 お風呂編)

クルージング中のお風呂事情は、年々厳しくなっています。昔なら港町にはどこにでも銭湯の2−3軒はあったものですが、今やそういう伝統的な銭湯があるところはむしろ少なくて、代わりに日帰り温泉が増えているのはありがたいのですが、港からは遠く、且つ公共交通機関では大変行きづらいところが多いです。

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今回の航程は17泊18日。そのうち、たった1日を除いて、16回お風呂に行きました。
事前の調査が甘くて、最寄りのお風呂が定休日というところもあり、1日や2日なら諦めれば良いというようなものですが、今回乗船していたメンバーは、執念と脅威の検索能力で代替案を見つけて来て、おかげで毎日お風呂に行くことができました。

今回訪れたお風呂は次の表の通りです

この中でとりわけ、メンバー(自分も含めて)の執念を感じたお風呂行きをリストしておきます:

牛窓
一般的にはお風呂は無いものとされていますが、実は西大寺の市民スポーツセンターに露天風呂やサウナのついた広いお風呂があります。
ただ、バスは2時間に1本ぐらい。30分ぐらいバスに乗ったあと、バス停を降りてから徒歩で9分かかります。さらにタクシーで帰ると5200円。今回は4人いたから良いようなものの、シングルではきついですね。

大三島
普通は、最寄りのマーレグラッシアが休みだったら諦めますよね。しかーし…島の反対側に体育館があって、お風呂があるのです。尾道方面から多々羅大橋をくぐると、銀色の丸屋根が見えますけど、あれです。ここも3月にバス路線が整理されちゃったということで、最寄りのバス停から徒歩12分。どうもクルージングに出ると、毎日道をトボトボ歩いている気がする。ただ、タクシーでも2000円弱だから、ここはありかも。

土佐清水
土佐清水といえば旭湯さん。元気に営業されてます。ただ、着いたのは定休日。前日あいなんかわうそ村海の駅という、駅というよりは陸の孤島にいて、流石にここでのお風呂は断念したので、どうしてもお風呂に行きたい。あしずりに行けば、普通ならもらい湯させてくれる旅館があるのですが、「GW中はお断りしています」との事。ここで、うちのメンバーの執念が発揮されます。土佐くろしお鉄道の終着駅、中村駅から足摺岬行きのバスが出ており、その途中で土佐清水に停まるのを見つけて来ました。つまり逆行すれば中村へ行けるとの事。片道1時間弱、バス代1400円の旅ですから、行きのバス、帰りのバス共、チャンスはたった一本しかありません。もし乗り遅れたらタクシー代が怖しい。
お風呂は中村温泉さん。中村駅から徒歩15分かかりました。

帰りのバスまでの空き時間に、小京都中村の由来、室町時代に応仁の乱の戦火を避けるため、関白一條教房が構えた中村御所跡の一條神社に行けたので(写真あり)、バス代を何割かは取り返せたかも。

小豆島草壁
最寄りのオリーブ温泉が定休日。これで3港目。相変わらず詰めが甘いなあ。さらに、次に近い新土庄の満点の湯、ここが臨時休業。設備の不具合で2月から休業しているらしいのですが、Google Mapさんで営業中になっていたので、前まで行ってしまいました。途方に暮れつつも、土庄港の前に島湯という新しい施設ができているというので、再度バスに乗って行ってみました。まだ開店祝いの蘭の鉢植えがたくさん飾ってあるぐらいの新しいところで、なかなか良かったですよ。ただ、入浴料は1200円とちょっと高い。

というわけで、集計してみるとクルージング中のお風呂代が全部合わせて7,930円なのに対して、お風呂への行き帰りの交通費が10,332円。これは笑えますね。

これからますますクルージングのお風呂事情は厳しくなっていくんでしょうなあ。 (了)

 

おまけ
灯台みたいにちゃんと全部写真を撮ってくれば良かったんだけど、うっかりして一部しかありませんが並べておきます:

土佐清水で元気に営業中の旭湯さん

土佐清水から1時間かけてバスで行った中村温泉さん
入り口はちょっとびっくりしますが、中はとても綺麗で気持ちの良いお風呂でした。

中村で帰りのバスを待つ間に行った一條神社

徳島の新町温泉さん

臨時休業していた新土庄(小豆島)の満点の湯

小豆島 土庄フェリーターミナルまん前の島湯さん。ドアにフェリーが映り込んでますね。開店間もないらしく、まだ蘭の鉢が置いてありました。

お風呂と関係ないけど、土佐清水の岸壁対岸の鹿島神宮はパワースポット感満載

日和佐の薬王寺さん。この左隣が「醫王の湯」、さらにお隣のおうどん屋さんの「やく除けうどん」は、ちょっと便乗商法に載ってしまった感はあったが、たいへん美味しかったので許す。

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