数日前に、小豆島の草壁港の沖(内海湾)でヨットの座礁事故があったとのこと。内海湾なんて障害物はほとんどないのに、どこでぶつけたんだろう?とFacebookで議論していたら、いくつか気づきがあったので、ここに書き記しておくことにした
なお、先ほどの船が実際にどこで座礁されたのかは、続報がないのでわからないし、本稿とは直接の関係はなく、これはあくまで一般論である。
まず、内海湾で可能性のありそうなところを、Newpec(うちのはタブレット用のNewpec smart)でシラミ潰しに探していくと、南側湾口付近に2つの右舷浮標が見つかる。

因みに、意外に知らない人がいるが、Newpecでは、航路標識の色や柄を描ききれないので、トップマークのみによる表記となっている。例えば、下の図は備讃瀬戸あたり。ブイがたくさんあるが、その意味を知るにはトップマークだけが頼りだ。▲が右舷標識、⬜︎が左舷、●は一個なら航路中央だが、2つ重ねなら孤立障害標識(このあたり正確に覚えておかないとまずい)、▲や▼の2つ重ねは上下の向きと重ね方によって東西南北を示す。特に、Newpec上では、色が実際の航路標識とは違うので、(実際のトップマークは右舷標識の▲なら赤、左舷の⬜︎なら緑に塗ってある)それにも注意が必要だ。

さて、内海湾に戻る。
この2つの右舷浮標、Newpecの表示を拡大するとこういう表記になる。

一見、北側の「地のハナゲ」では最浅でも4m、南側の「沖のハナゲ」では8m程度に見える。「うちの船の喫水は2m弱だから関係ないやん」と行ってしまいそうだが … よーく見ると赤い灯火のマークの影に、※を点線で丸く囲った『洗岩』のマークがある。見えました?

これなんですよ。ヤバイのはこれ。自分も、広島湾で一度やったことがある。彼の地では満潮時の潮位は3m以上もあって、満潮時に「浅瀬なんて関係ないじゃん」と通っていたらガツン!後でチャートを見返すと、しっかり干出岩があった。実は、Newpecもそこはある程度考えてくれていて、まずいところには、なるべく赤の❌を入れるようにしてくれているが、全てには入っていないようだ。

自分のように、❌が付いてにもかかわらず、行ってしまってぶつけるのは論外だが、先の例のように、チャートを余程拡大して、しかも小さな小さな記号を見つけないとわからない場所もあり、❌の表示だけに頼って航海するのは危険だ。
唯一の自衛は、遠回りになっても、標識通りの通行を徹底して、余程自信のあるところ以外は近道しないということしかないように思う。まさに「君子危うきに近寄らず」だ。

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