35ノットで沈するなんて。。。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

アメリカズカップの挑戦者決定戦、プラダカップの3日目に、アメリカチームのAmerican Magicがド派手に沈してくれた。35ノットで空中高くハイジャンプして着水後くるっと回って沈。


このシロナガスクジラみたいなハイジャンプは、今回だけの特殊な転び方ではなく、AC75に特有のものだそうで、去年の3月ごろにもNZチームが殆ど同じパターンでコケている。

何故、こういうことが起こるのか、Sail-World に解説記事が出ていた。
(https://www.sail-world.com/news/228947/Americas-Cup-AC75s-reach-for-the-sky)

AC75は、急激な転舵を行った場合、(艇体中央の)メインフォイルに巨大な揚力が発生すると共に、(船尾にある)ラダー先端のフォイルがストールして揚力を失い、その結果船の前半分だけが揚力を受けて飛び上がってしまうのだそうだ。
ジャイブで回し過ぎると発生しやすいとの事だが、今回のAmerican Magicは、ベアする途中にブローが入って浮きすぎると共に、オーバーヒールし、ラダーのフォイルが海面から浅くなってストールしたように見える。
それにしても、35ノットで空中に舞い上がったり沈したりしたら、恐ろしいだろうなあ。それでも2017年のアメリカズカップで使われた、AC50カタマランのようにバウ沈するよりは危なくないと言われているのだが。

コメント

  1. 富田林のまっちゃん より:

    詳しい解説していただき、ありがとうございます。どうやって沈起こししたのかなと、気になっています。映像ではよくわかりません。キールもないのに自力で起き上がるとは思えません😅

  2. Koji より:

    >>1
    今回は相当浸水したようなので手間取っていましたが、普通ならサポートボートでバウから引っ張って起こしているみたいです。

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