上架整備2023

今年もこの時期がやってきました。
去年までは、仕事をやり繰りしつつ、土日を含んで何とか休みを数日間確保して無理やり終わらせるスケジュールでしたが、今年からは晴れて無職の身。時間はいくらでもあるので、船台を1週間確保し(結局さらに2日延長)、古い塗料の剥離、再塗装をできるところまでやってやろうと意気込んで作業を開始したのですが…

いやあ、大変ですね。塗装の剥離。
結論から言うと、丸4日間かけて前部1/3ほどを剥き、「今年はこれで勘弁しといたるわ!(池乃めだか風)」と言うことになりました。

剥離再塗装を試みる場合、まず検討すべきは、剥離剤を使うかどうか。これには、賛否両論喧しく、使ったほうが楽だよと言うご意見も多い反面、あれだけはもう二度とご免と言うご意見もあって、悩んだ結果、今年はまず手で削れるだけ削ってみて、どうしてもダメなら来年は剥離剤を検討ということにしました。
結果、道具次第で削ることは可能です(可能ですがベストかどうかはわかりません)。

写真は、上が超硬刃付きスクレーパーという代物、引いて削るタイプ。下はオルファの替刃式のケレン棒で鋭い刃がついています。
一人作業でテンパっていたので、全然写真やビデオが撮れていないのですが、まずケレン棒を下地と塗装の間に差し込んで、剥がせるだけ剥がします(狙いは、ゲルコート層の上にあるエポキシの下地と何層もある塗膜の間で剥離させること)。その上で、下地と固着してしまっている塗膜は、この超硬刃付きスクレーパーで削っていきます。
コツが掴めて良い角度で刃が当たると、塗膜がカツオ節のように薄く削れていくので、エポキシ層で寸止めします。実際は、刃が深く入ってゲルコート近くまで行ってしまった傷が無数にありますが、ゲルコートを突き抜けてFRP層までやっちまったところは殆どありませんでした(あるんかい!そこはエポキシパテを埋めて誤魔化します)。
当初、ランダムサンダーとメッシュディスクの組み合わせも試しましたが、あれは腕力が持ちません。4−5人で交代で作業できるなら良いのかも知れませんが。

唯一の難点は、引いて削るので、切り粉を大量に浴びる事。軍手をしていても爪の中まで真っ黒、防護メガネは曇るわ、防塵マスクの中まで粉だらけになるわ。最初のうちは15分と作業が続けられませんでした。
3日目に入って、やっと学習効果もあり、手袋をニトリルに変え、防護メガネには曇り止め、さらにフェイスシールドを追加。

全部装備すると、どうみても怪しいヒト。

これでだいぶ作業を継続できる時間が長くなりました。

削れてくる切り粉は、こんな感じ

集めて持ってみると5kgぐらいありました。船が軽くなってスピードアップしたかも。

削った後は、エポキシ(シージェット013)をまず塗って、

プラドールの上塗りを2回。

今回は、これで海へ戻します。来年と再来年ぐらいで、船体全部終われると思います。その頃には今年やったところを剥かないといけなくなっているかも知れませんけどね。

というわけで、今年も上架整備が終了しました。今年は遠出したいな。 

ついでに:

【セールドライブのゴムカバー接着剤の長期テストの現状】
2019年にセールドライブのゴムカバーの接着に初めて採用したウレタン系接着剤、セメダインUT110。
去年(https://yachtakane.com/archives/32539308-2.html)からさらに一年経って、下は丸4年を経過した状態です。それまでボンドG17(ネオプレン系接着剤)で毎年のように剥がれていたのが、全くビクともしていません。これは自信を持ってお勧めです。(接着剤については:https://yachtakane.com/archives/16489295-2.html

ドライブに塗った亜酸化銅フリーのシージェット037とプロペラに塗ったペラクリンも良い仕事をしてくれていますね。今年もプロペラは全面剥離してペラクリンで塗り直し、ドライブは洗浄だけして、そのままシージェット037の重ね塗りです。

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