ある日、瀬戸内海の素敵な暮らしぶりを紹介するテレビを観ながら、家内がぼそりと呟いた。「老後は瀬戸内で暮らしたいなあ」。
「いいねえ。でも瀬戸内暮らしなら船を買わないと。。。」。
これは、ほんのジャブのつもりだった。当然のこととして、「あんた、老後の貯えはどうするのよ」と来ると思ったのだ。
ところがである。一時の気の迷いなのか、瀬戸内暮らしによほど心を奪われていたのか、そこは良くわからない。だがともかく家内は、あっさりとこう言ったのだ「船買おうよ」。
そして、それから何か月かの間、二人でいくつもの中古艇を見て歩くうちに、たまたま巡り合ったのがこの船。船齢14年のDehler 36。
船の名前は「あかね」。人生たそがれてあかね色。
15/08/24
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