伊勢志摩へクルージング

五ケ所湾と英虞湾が、今年の初夏のクルージングの目的地。

五ケ所湾では「伊勢志摩マリーナ(旧志摩ヨットハーバー)」に、英虞湾では、「プチホテル賢島ハーバー」と「檜扇荘」に泊めてもらいました。いずれも平穏で素敵な泊地ですね。

ただ、まあ須磨から潮岬を越えてたどり着くのは結構大変。

初日は須磨をお昼に出て、オーバーナイトで勝浦まで。合計116マイルを21時間、平均5.5ノットはそれほど悪くは無いのですが、今年は黒潮が蛇行をやめて、もろに紀伊半島南部にぶつかっており、紀伊水道では左巻きの反流が発生している模様で、和歌山の日ノ岬を越えてから周参見沖までの27マイルに、何と7時間16分(平均対地速度3.7kt)もかかってしまいました。日付が変わる頃には白浜沖で対地3ノットを切るまでになり、一体いつ着くんだろうと不安な気持ちに。

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それでも周参見を超えたところで潮は逆転。潮岬の回航は強い追潮と向かい風で三角波がたいへんな事になっていたものの、それでも勝浦までずっと8ノット超えで一気にキャッチアップしました。

その後、九鬼に一泊して伊勢志摩マリーナ。上のWindyを見ていただければ、お分かり頂けると思いますが、黒潮の反流で、この辺りは強い逆潮が常時1ノット以上あり、各30マイルをそれぞれ6時間近く(平均5.1ノット)もかかりました。

九鬼は良いところですね。街中からは遠いですが、ふれあいバスと紀勢線(いずれも2時間に一本ぐらい)を上手に使えば、熊野古道センターや隣接の日帰り温泉、尾鷲市内でのお買い物と食事など、不便はなかったです。九木神社は、いかにも霊験あらたかな雰囲気。

伊勢志摩マリーナのある五ケ所湾最奥は、恐ろしく平穏なところで、外海で風速10m、波も2メーターあったのに、海面は池のようでした。ここも完全に陸の孤島。ただ、クラブハウスが新設されて、シャワーは24時間使えますし、事前に予約しておけばレンタカーも借りられるそうです。

で、そこから2日間は、桟橋のある「プチホテル賢島ハーバー」さんと「檜扇荘」さんに宿泊。昼間はレンタカーをして、お伊勢さんに参拝に行ったり、英虞湾の中を探検に行ったり、夜はご馳走とふかふかのお布団。昨日までの逆潮、逆風がウソのよう。

実は今回、家内は陸路賢島へ直行。観光と英虞湾クルーズのみ参加して、電車でお帰りになるご予定。「今週末、英虞湾で遊びたいから、先に船回しておいて頂戴!」って感じですね。まあオーナーさんやからしゃあない。

写真は賢島ハーバーさんの桟橋。宿泊料はリーズナブルですが、桟橋使用料が別途3000円かかります。

こちらは檜扇荘さん。

英虞湾内は、ものすごい数の養殖筏と低い送電線、さらに浅瀬もあってなかなか大変なところでした。今回通った場所は、このオレンジのラインのみ。もっと英虞湾最奥部まで探検したかったのですが、ルートが見つかりませんでした。

一方、賢島方面に侵入するためには、どうしてもこの19mの送電線だけはクリアしなければなりません。うちの船のエアドラフトは17.9m。チャートは信じていましたが、それでも通るのは怖かったです。

なお、こちらに帰ってきてから再度チャートを眺めてみると、下図の青線を辿れば、一番奥まで行けるルートがありそうに見えます。もし再度挑戦できる機会があれば是非とも挑戦してみます。

さて、楽しかった3日間も終わり、いよいよ帰路につかないといけないのですが、前掲の黒潮の図を眺めると暗澹たる気持ちになります。幸い勝浦までは、反流の追い潮なので、一気に勝浦まで62マイル進出、翌日は大島の串本側を通って、串本大橋から岸にべったり張り付いて潮岬を交わす作戦を立てました。

結論から言うと、勝浦まで62.6マイルは9時間16分(平均6.8ノット)、串本から田辺(目良)まで、52.4マイルを8時間35分(平均6.1ノット)は、かなり順調だったと思います。ただ、潮岬回航までは極めて順調だったのですが、潮がもろに岸にぶつかっている灯台東側の海面は、やはり酷い波が立っていました。

目良では、田辺ヨットクラブさんにお世話になりました。ローソンやお風呂も近くでとても良いところです。ただ、事前にご案内を頂いていたのですが、ドラフト1.8メーター以上の船には厳しい(うちは約2メーター)というのはその通りでした。当日潮がさほど大きくないことと、しっかり測深しながら満潮時に入出港したので、危険は感じませんでしたが、一番浅い入港路の堤防の少し沖側と港内中央部は大潮の再干潮時には、確実に2メーターを切りそうです。

さて、最終日、潮位の都合で出航が早朝になったので、当初予定していた和歌山マリーナシティーを抜港して、一気に須磨に帰ってきました。64.6マイルを10時間36分(平均6.1マイル)。

今回のクルージングでは、美味しいものをいっぱい頂きましたが、書ききれないので、来週「ごちそう編」でレポートさせていただきます。

(つづく)

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