お友達の船を沖縄から広島へ回航

先月、広島時代のヨットのお友達が、沖縄で豪艇(ほとんど新古艇のオセアニス40.1)を買った方がいて(というか彼がそそのかした感じ)その回航を手伝うというので、応援に行ってきました。

詳しい事は別のクルーがFacebookにアップされているので、ご興味のある方はそちらを追っていただくとして(https://www.facebook.com/profile.php?id=100016014842498)、自分自身の備忘録として、航程だけ残しておきます。

第1レグ(沖縄から奄美 10/30 – 11/2)

日付時刻出発地到着地距離(ML)平均(Kt)
10/308:30沖縄宜野湾マリーナ
10/3112:30奄美大島古仁屋1545.5
11/19:00古仁屋
17;00名瀬漁港394.9
11/29:00名瀬漁港
大熊漁港3

第2レグ(奄美から広島 11/15 – 11/21)

日付時刻出発地到着地距離(ML)平均(Kt)
11/158:50奄美大島大熊漁港
11/1616:30種子島西ノ表港1635.1
11/175:30西ノ表港
14:00油津586.8
11/186:30油津
16:20門川漁港(細島)616.1
11/196:30門川漁港
15:10大入島(佐伯港沖)536.1
11/206:30大入島
15:40上関室津556.0
11/216:35上関室津
12:30広島観音マリーナ396.6

所感など:

今回応援に駆け付けたのは、来年あたり自分の船で沖縄方面に遠征したいと思っていたので、一度下見しておこうという下心もあったのですが、その観点から今回寄港した港について書いておきます。

宜野湾マリーナ
便利なところですね。マリーナの目の前がショッピングセンター。さらに電動のレンタサイクルが借りられるので、お風呂さんへも工具屋さんへも自由自在に行けます。なお、那覇空港からは全線タクシーでも3000円そこそこ。モノレールで途中まで行くと、タクシー代は半分ぐらい節約できるのですが、雨の日の夜に辺鄙な駅前でタクシーが捕まらなくて苦労した人もいるので、そこは考えもの。

奄美大島古仁屋 せとうち海の駅
静かな良いところです。岸壁ですが、3隻ぐらい泊められます。予約はできないので混んだら横抱きするなど譲り合って使って下さいとの事。お買い物、お風呂、コインランドリー至近。

名瀬魚港
街に近くて便利なのですが、せっかく地元の漁師さんがこの辺に泊めたら良いよと誘導してくれたのに、夜に漁協の職員さんがやって来て出て行けと。とりあえず翌朝までは勘弁してもらいました。

名瀬大熊漁港
名瀬を追い出されて向かった大熊漁港。名瀬港に向かって左側の湾。港としての立地もこっちの方が優れていそう。ここでは、宝勢丸鰹漁業生産組合さんの浮桟橋に泊めさせて貰って大ラッキーしたのですが、たまたま北風に封じ込められて難儀している我々に同情してくれて場所を提供して貰ったという事なので、いつでもOKというわけではなさそう。まあ、浮桟橋でなくても、岸壁で良ければ、割合空いていて、どこでも泊められそうです。大熊漁港の周辺のお店は限られていますが、奄美大島はバス便が割合便利にできていて、街への行き帰りにはあまり不便はありませんでした。

種子島西ノ表港
ここは、これから当分まずいです。対岸にある馬毛島の工事が佳境を迎えていて、近隣の漁船が全部集められて、島への通船に使われており、従来ヨットが良く泊めていた(らしい)ガソリンスタンド前も、全てそれらの船の停泊場所になっています。漁港を一旦出て、湾の一番奥、南西角にある船だまりに泊めさせて貰いました。ここなら結構スペースがありそう。但、恐ろしいほどの陸の孤島で、バスはもちろん、タクシーも呼べないので、お風呂やお買い物は全く不可能。そのつもりで一晩寝るために着けるならありかと。

油津
2024年の日向灘沖地震で港が沈下してしまったとの事で、改修が行われていました。ほぼ完成している感じ。漁業倉庫のある大きな突堤の東側がほぼ空いていたので、泊めさせて貰いましたが、ここはそのうち漁船で埋まるんだろうなあ。まあ、それでも泊められる場所はありそう。ありがたいのは、新設の公共トイレがピカピカのウォッシュレットです。お買い物も至近。お風呂はちょっと遠いのでタクシー代がかかります。

門川漁港(細島港の湾奥)
北側と西側は山で囲まれていて、静かな港を期待したのですが、山から結構な吹き下ろしがあって、港の中が沸いてました。ただ、この日は佐伯の火事を大火にしてしまった西の強風が吹いた日で、特別なのかもしれません。漁協の職員さんがとても親切で、一つだけある浮桟橋をその日予定を入れていた漁師さんにわざわざ電話して空きを確認し、我々を泊めさせて下さいました。こんなの初めて(一般に漁師さんは親切な人が多いが、漁協職員は食えないのが多いと思っていたが、そういう決めつけは良くないですね)。それと港の食堂「まるけい」の親父さんが親切で、お店で給水させていただいたり、大変お世話になりました。

大入島
静かな良いところです。何も無いのが良い。トイレは公園に綺麗なウォッシュレット。佐伯の街中へは1日にフェリーが13便、通船が9便あるので、行けないこともないが、最終が18時台なので、一泊だけの場合は往復は無理かな?でも、ここなら、2−3日のんびりするのも良さそう。

上関室津
いつもながら良いところ。お風呂はすぐ。お魚やさつま揚げなどは、向かいの道の駅で買えます。ガソリンスタンドもすぐ近く。ただ、コンビニは無いです。

広島観音マリーナ
2020年までいたので懐かしい。当時桟橋が老朽化していたのですが、改修が進んでいます。隣のアウトレットモールが撤退してしまい、跡地利用がまだ決まっていないということで、バス便(広島駅から10−15分に一本あります)が減ってしまうのでは無いかと心配しましたが今のところは変わってないようですね。

総航程625マイル。当初、北から北東の強風に連日吹き込められて、第一レグで一旦続行を諦めて、2週間後に再集合になった時はどうなることかと思いましたが、第二レグはごく順調に進みました。大体こうやって最後は帳尻が合っちゃうことが多いものですね。

コメント

  1. O川 より:

    お疲れ様でした。
    宜野湾から古仁屋までが、意外にというか、かなり速いイメージですね。
    すごいなー。
    うちのボートを回航してもらった時は、このレグがかなり難所というか時間を要しました。
    海況次第なんでしょうが。

    • 山本浩二 より:

      確かにこの2レグ(沖縄ー奄美、奄美ー種子島)は難所です。本州が高気圧に覆われて良いお天気ですと伝えられると、この辺りは高気圧の南側で、等圧線の間隔が狭く、東から北東の風10−12m、波高4mがデフォルトになります。奄美までは、たまたま2日間だけ風が真東になったのでぎりぎり届きましたが(でないと、西に押し出されてしまう)、その後ずっと風が北から北東で、種子島への行く手(方位310度、北東)を阻まれて動けなくなりました。

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