【まとめ】最強のドライブ・プロペラ用防汚塗料

ドライブ・プロペラの塗装ではずいぶん回り道をしたので、自分の心覚えも兼ねてまとめ記事を残しておくことにしました。

【最強のドライブ、プロペラの防汚塗料の組み合わせ】
最初に結論を。試行錯誤の結果、広島湾をホームポートとする自艇に限ってみた場合、現時点で最強の組み合わせは次の通り:
ドライブ 
下塗り: シージェット020(アルミ用プライマー)
中塗り: シージェット013(2液エポキシバインダー)
上塗り: シージェット037(亜酸化銅フリーの防汚塗料)
プロペラ
下塗り: ニューペラクリンPlusのプライマー 
上塗り: シージェット037(修正:2021年からはペラクリンに戻した)
船底塗料 
下塗り: 適宜使用
上塗り: プラドールZ(黒)

【MPXの効きが今一つだった件】
2015年に中古で船を買ってすぐ、業者さんに頼んで船底を全部剥離再塗装してもらったので、一旦はぴかぴかになった。その際ドライブとプロペラの塗装もお任せしたが、塗料は亜酸化銅フリーのMPXを塗ってくれた(ハルは一般の亜酸化銅入り船底塗料)。
そして、約一年経った2016年末の状態がこれ。
ご覧の通りハルはぴっかぴかだが、ペラとドライブにはかなり海棲生物がついている。

【プロペラ用防汚塗料をドライブにも塗ってみる】
そこで、業者さん(広島に引っ越したので別の人)に相談したら、ドライブにもプロペラ用を塗っている人がいますよー。ニューペラクリンは成分が変わって評判が悪いが、ペラガードはどうですか?との事だったので、じゃあやってみましょうということで塗ってみた結果がこれ(2017年8月)。因みに塗ってからわずか6ヶ月。これはあきまへんわ。

【シージェット037は効く】
ちょうどこのころ、中国塗料さんが、MPX同様あまり効かないといわれていた、亜酸化銅フリーのシージェット034の防汚成分(毒?)強化版、シージェット037を上梓されたので飛びついた。
ドライブとプロペラの塗装を全部剥がして、ドライブには、アルミ専用プライマーのシージェット020、さらにバインダーの013、そして最後に037を二回塗り。

この時はまだプロペラにはペラクリン。改良版のPlusになって防汚成分が強化されて良くなったと聞いていたので、もう一回だけニューペラクリンPlusにチャンスをあげる事にした。

【やっぱりペラクリンではダメ】
半年経った2018年3月(結局半年に一回上架している)、この時の写真が無いのが残念だが、ドライブにはまったく付着していないのに、プロペラにはぽつぽつとフジツボがついていた。やはりヨットは、プロペラが常に高速回転する漁船やモーターボートと違い、プロペラが回っている時間が少ないので塗料の平滑な表面がフジツボさんの付着を防ぐという作用機序では効果がないのだろうと思う。毎年半年に一回ケレンさせられるのではコストも時間もたまらない。
そこで思い切って、今度はプロペラにもシージェット037を採用することにした。中国塗料さんに問い合わせたところ、037の使用は問題がないが、真鍮のプロペラには塗料が乗りにくいので、一番良いのはペラクリンのプライマーを使用し、その上から037を塗ることですとのアドバイスだった。但、プライマーだけの商品設定がないので、ペラクリンの上塗り材は無駄になってしまう。
8000円もするペラクリンを買って、プライマーだけ使って捨ててしまうのか?贅沢だなあ、でも年に2回上架するよりは安いのかなー。まあ、やってみることにした。

【コストはともかく結果は大満足!】
2019年3月、ちょうど一年後の状態が下の写真。
ドライブのゴムカバーが外れてしまって悲惨なことになってはいるが、1年経ったのにプロペラに全くフジツボがついていないのがわかります?
この年は、ドライブもプロペラも、丁寧に洗っただけで、塗料を剥がさず、そのままシージェット037を上塗りして終わった。

【そして今年】
この写真は、さらに一年経った2020年3月。ペラのフジツボは皆無という訳にはいかなかったが、何とか塗り重ねだけで2年間持ったと言えるだろう。また、ドライブについては、今年も塗り重ねだけで充分いけそうだ(藻が付いているところは、防汚塗料を塗れない防蝕亜鉛のところ)。

よって、今後プロペラについては、2年に一回ケレンしてペラクリンプライマーとシージェット037の塗布、あいだの年は037の塗り重ねのみ。ドライブについては、3年から4年は、037だけを塗り重ねるだけでいけると思う。
これで、船底塗料のプラドールZと合わせ、冒頭に掲示した最強の組み合わせが完成した。

【その後の修正】
実は、プロペラについては、2021年3月にペラクリンに再変更しました。防汚効果については、シージェット037に不満はありませんが、やはり付着はペラクリンの方が勝るのと、ペラクリンがここ数年の間に急に防汚効果が改善しているように思うからです。記事を信じて037を採用しちゃった人がもしいたら、裏切ってしまってすみません。ただ、ドライブには今でも037がベストだと思っています。

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