ライフラフトをお借りできたのは良かったが、このラフト、コンテナ入りで重量が50kg。

船の上でこの大きさのものを置ける場所はマストの前ぐらいしかないが、固縛するためのアイが現状のものでは心許ない。そこで、最低一つ強固なアイを新設したいが、ドッグハウスの天井は多分バルサコアだろうから(とその時点では思っていた)普通にボルトを貫通させてナット締めするだけでは十分な強度を確保できないだろう。
思案していたら、ゆうこうマリンさんで、売れ残りの最後の一個のRopeyeを超特価で売っていたので、即飛び付いた。

こいつをデッキの裏側から貫通させて接着剤で貼り付けてしまえば、これ自体の破断強度は2トンぐらいあるので、デッキごと剥がれて無くなってしまわない限り、抜けたり飛んだりしない。
まずは、場所に当たりをつけてインナーモールドに点検口を開けて…

上から18ミリの座ぐりドリルで穴あけ。穴なんて開けるのは簡単なんだけど、塞ぐのが大変なんだよなあ。

開けてみてわかったのだが、ドッグハウスの天井は厚さ12ミリぐらいのFRP単板。これなら普通にアイをボルト留めできたなあと思いつつ、裏側からRopeyeを信越のKE-45で貼り付ける。KE-45はシリコーン系の接着・コーキング材。ここでうっかりシーカの291(ポリエステル系)なんか使ったら、一生剥がすことは不可能。まあ外すことはないだろうけど念の為。一方、同じシリコーン系でもコーキング専用のセメダイン8060は、接着剤としては弱い感じがする。

これで固縛のためのベースが揃ったので、ラフトをウインチを使って3人ががりで船に運び上げ、新たなRopeyeとマストステップで3点、プラス前方に既存の2点、合計5点で支持して、4本のテンショナー付きスリングベルトで固定した。これなら少々の嵐でもズレたり外れたりすることはないだろう。

ところで、意外に大変だったのが飲料水(ミネラルウォーター)の積み込み。
1ケース8本入り(16kg)が半ダース。よく考えると96kgもある。これは積む場所も考えないといけない。やむなく寝床の一部を犠牲にしてクォーターバースのセンター寄りに積み上げた。筋肉痛で背中痛え… ε=(・д・`*)ハァ…

これ、ヒールしたら隣で寝ている人が下敷きになるよなあ。これの動揺対策もしなくちゃいけないのか。色々あるなあ。
食料は日持ちのするものはボチボチ買い集めて、現在この状態。これに加えて、出航直前に生鮮品を買い集めて載せる。こっちは軽いからフォクスルに突っ込んでおけば良いだろう。

【数日後】
飲料水の箱の荷崩れ防止ネットを装着。

食料もフォクスルに運び込んで、軽トラックの荷台用のゴムネットで固定。

いつもは船検の時しか出してこないライフブイと自己点火灯も設置した。

出航まであと1週間、さあいよいよ盛り上がってまいりました。
コメント
何もお手伝いできず申し訳ないです…
インスペクションホールが四角なのは凝ってますねー(感心)。
私ならホールソーで穴を開けて、丸いハッチにしてしまいますわ(サイズ通り綺麗に切る自信が無いし面倒だから)。
野菜、肉、魚、お惣菜、パンはよっぽどの事(←船が来ない時ですが、その時はヨットでも寄港出来ない)が限り八丈のスーパーでも補給可なので、最低限に留めて八丈現地調達と言う手も。
点検口は四角を好んだからではなく、インナーモールドと外板の間の隙間がどのぐらいあるか事前にはわからなかったので、より微妙な操作がしやすいマルチツールで少しずつ切り取った結果です。だから目隠しのハッチは円形なんですよ。なお、八丈でも生鮮品が手に入れば心強いです。 https://yachtakane.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_6449-scaled.jpeg
あー、ホントだ(円形)。