この記事がアップされる頃には、自分は小笠原へ行く途中で海の真ん中にいるはずなんですが、生鮮食品がちょうど尽きている頃です。もちろんレトルトやら缶詰やらを色々積み込みましたから、ひもじい思いはしていないと思いますが…
でも、せっかく長い間海の上にいるのだったら、大航海時代の船員さんが食ってたものを、海の真ん中で、食べてみたらどんな味がするか、やってみたくなりませんか?
当時の航海記などを読んでみると(ジェームズビセット卿の「セイル・ホー」がお勧め)、当時の船員さんは、毎日毎日、毎食毎食、樽に入った塩漬け牛肉(コーンドビーフ)または塩漬け豚肉(ベーコン)とカチカチのビスケットのみを食べて3か月以上の航海を乗り切っていたらしいです。ご想像の通り、この食生活ではビタミンが不足して、壊血病になります。後年その反省から毎日ライムジュースが配給されることになり、壊血病だけは激減したとか。いやあ、それにしてもひどい食生活ですね。
今回、加熱されていない塩漬けの生肉(本物のコーンドビーフ)を通販で手に入れました。今どきですから冷凍なのですが、これを解凍した状態で持って行って、船上で塩抜きをしてから茹でて食べてみまるつもりです。ビスケットの方はどんなものかわからないので、ドイツの長期保存できるカチカチの黒パンで代用。

さらに、自家製ベーコン(パンチェッタ?)を作ってみます。こうやって豚バラ肉の塊に大量の塩をまぶして…

1日置いたらこれだけ水が出てきました。毎日水を捨てて、必要に応じて追い塩をしていると、3日ぐらいで水が出なくなるらしいので、そうしたら余分な塩を水で洗い流して、よく拭き取り、ペーパータオルでくるんでさらに3日冷蔵庫内で乾燥。そこまでやると、それから常温でも年単位で保つんだそうです。まあ、流石に怖いから冷蔵庫で保存して1週間ぐらいで食べちゃうつもりですが…。ものすごく塩辛いはずなので、塩抜きが大変そう。じゃがいもやキャベツがまだ残っていれば一緒に茹でてみよう。

さてどんなお味になるでしょう。楽しみだなあ。帰ってきたらレポートしますので、お楽しみに。
コメント