リュウジさんの虚無レシピを試す

リュウジさんのYouTubeは好きで良く観ているが、丁寧に観ていくには時間がかかるので、こうやって本にまとめて貰えると、サッとめくってアイディアだけつまみ食いできてありがたい。

この虚無レシピシリーズは、ともかく食材も無い、手間をかける元気も無いが、何か美味しいものを食べたいという時のレシピとの事で、これはヨットに使えるに違いない。

まず早速やってみたのは、やる気ゼロパーセントでも作れますと銘打った「虚無丼」。

材料は、パックごはん、お豆腐のパック、バターひと切れ、ツナ缶 以上。

電子レンジでチンしたパックごはんに、バターひと切れと軽く水切りした豆腐、ツナ缶を乗っけて、お醤油少々を垂らす。オリジナルレシピでは、丼など使わずにパックごはんの容れ物にそのまま乗っけているが、流石にそれでは食べにくいので、ご飯は丼に移してみた。

まあ、これを料理と呼んで良いのかどうかはいささか疑問もあるが、実を言うと結構旨い。

ドン吹きでお湯を沸かすのも憚られる時でも、電子レンジでパックごはんを温めさえすれば、後はデッキで調理してそのまま食べられるし、もっと言うと、熱々のご飯に冷たいお豆腐が載っているので、さまさなくてもそのまま掻っ込めるのだ。酷い言い方をすれば、エサと食事の中間とでも言うのだろうが、この手間でこの満足度なら十分に合格点と言えるだろう。

ただ、このレシピ集、基本的に自宅における「虚無メシ」がテーマなので、食材はシンプルなのだけれども、材料を炒めたり麺を茹でたりと、ひと手間かけているものが多く、意外に船上での手抜きメシにあまり向いていないものが多かった。そういう意味では以前紹介した、「シェルパ斉藤のワンバーナークッキング」(山屋さんのクッキング術に学ぶ)の方に、より実践的なアイディアが多いように思う。

例えば、レシピ集の最初に出てくる「虚無そうめん」。材料は、そうめん、卵、鰹ぶしパックの3つだけ。

出来上がりはこんな感じ。

お味はなかなかのもので、お家で調理されるならお勧め。それが、なぜ船上で難しいかというと、リュウジさんのレシピはタレが結構凝っていて、このタレの味でシンプル素材を食べさせるというのが特色だからだ。

具体的には、このレシピのタレを作るのに必要は調味料は7種類。

船にこれだけの調味料を(鮮度を保った状態で)維持するのは結構大変だし、タレをレシピ通りに調合するのは手間もかかる。手間がかかっても良いなら(或いはかけられる状況なら)もう少し小ましなものを作りたいわけで…

でも、このレシピ集はなかなか秀逸だと思う。自宅で冷蔵庫を覗いて何もないけど、何か食いたいと言う時には是非活用させて貰おうと思っている。

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