ロープクラッチが渋くなったら

ロープクラッチの開け閉めが渋くなってきたら、ハンドルの根元部分にシリコーングリースを塗ると劇的に軽くなってびっくりしますよ。

この方法、Spiklockのメンテナンスビデオで知りました。

使うグリースは、スピンロックの純正品が一番無難だろうと思いますが(https://www.blueoceanyokohama.com/?pid=136373827)、信越化学のプラスチック専用品、G501Mなどでも良いと思います(https://www.amazon.co.jp/dp/B004VDC53W)。いずれも高価でお値段は汎用品の3倍ぐらいしますが、クラッチ本体が高価ですからね。安物のグリースを使って部品が劣化したらそちらの方が痛いでしょう。

因みに絶対やってはいけないのは、潤滑スプレー(お馴染みのCRCなど)を吹いてしまうことで、これは確実にプラスチックの部品が劣化します。プラスチックは、「ストレスクラック」といって、応力がかかった状態で長時間薬品に接触していると、はるかに低い負荷レベルでヒビ割れを生じることがあります。CRCは、フッ素樹脂(PTFE)を石油系溶剤で溶いたもので、この溶剤が悪さをするのです。

一般のグリースも、鉱物系のベースオイルに金属石けんなどの増ちょう剤を加えたものなので、プラスチックには使わない方が良いです。一方、シリコーングリースはベースオイルに、鉱物系でなく、プラスチックに悪影響を与えにくにシリコーンオイルが使用されています。なお、シリコーンオイルならなんでも良いのかというとそうでも無いらしく、信越化学のカタログには、一般用のシリコーングリースではなく、プラスチック専用のG-501を使うことが推奨されています。(https://www.silicone.jp/catalog/pdf/grease_j.pdf

最後に、プラスチックにも安全と書いてあるシリコーンスプレー(Kureのシリコンルブなど)ならどうかという問題ですが、大丈夫と書いてあるなら大丈夫なんでしょうが、噴射剤としてLPG(揮発性は高いが鉱物系です)を使っていて、厳密にいうとどうなんだろう?まあ、いずれにせよ、スプレーではその場しのぎにしかならず、すぐ効果がなくなるとは思います。

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